1つでたったの0.05円という超激安USB Type-Cコネクタはどの部分の質が低いのか?
スマートフォンやPCの周辺機器は多数販売されている上に違いがわかりにくいものですが、それぞれのアイテムに歴然とした価格差が存在します。Twitter上に自作ハードウェアを改造する様子を投稿しているTimonさんが、1個0.05セント(約0.05円)と20セント(約20円)という異なる価格の16ピン USB Type-Cコネクタを比較して、「安物のコネクタはどこが悪いのか?」を説明しています。
Lets play "Which part is cheaper?" We have two 16-pin USB-C connectors. One costs ~20 cents and the other ~5 cents at QTY 100.
https://threadreaderapp.com/thread/1317577204608475136.html
比較に用いられたのは、1個0.05セントの「SHOU HAN TYPE-C16PIN」と、20セントの「HRO TYPE-C-31-M-12」という2種類のUSB Type-Cコネクタ。Timonさんによると、この2つの外見的な違いは、ほんのわずかなクラックの有無。激安の「SHOU HAN」(左側)は、赤丸が付けられた折りたたみ部分にほんのわずかなクラックが入っているとのこと。Timonさんは「成形速度が早かったか、応力に弱い金属を使ったためクラックが生じたと思われるが、ほんのわずかな傷で、ほぼほぼ問題はない」と説明しています。
外装のつなぎ目部分も、激安の「SHOU HAN」(左側)のほうが粗め。
外層部を外した「SHOU HAN」の内部が以下。
「HRO」の内部が以下。安価な「SHOU HAN」に比べて、かなり複雑な構造。Timonさんは「ここが最も価格差が出ている部分だ」とコメントしています。
接点部分はどちらも金でコーティングされていますが、「SHOU HAN」(左側)は中身はおそらく真鍮で、「HRO」(右側)は銅とのこと。ただし、「HRO」の金コーティングは一部不完全で、Timonさんは「高価格は高品質を意味するとは限らない」とチクリ。
「HRO」のコーティング部分を拡大した画像が以下。銅がしっかり金で覆われていることが見て取れます。一方、「SHOU HAN」の接点の中身である真鍮は金と見た目が似ているため、「『SHOU HAN』のコーティングにどの程度金が用いられるかは不明」とのことでした。
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