コラム

韓国でラブホテルっぽい温泉マークの安宿に泊まってみた


高速鉄道も乗り入れる釜山駅の近くでありながらも衝撃プライス。九州にも近い釜山広域市は韓国第二の都市。釜山駅近くにあった温泉マークのホテルはすこぶる快適でした。

こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。旅のときはラブホテルもよく泊まってました。目を閉じれば同じ同じ。ひとりでも寂しくない。安全第一。韓国の旅も安宿といえば温泉マークのあるラブホテルっぽい部屋でした。

◆2回目の韓国
新型コロナウイルスの影響がまだなかった2019年6月、わずか数日ですが韓国の釜山を旅しました。世界一周後の初海外は韓国。対韓輸出規制前でしたが、初めての訪問同様に2回目の韓国も嫌なことひとつありません。それどころか、私は外国人ですらないようでした。やたら、韓国語で話しかけられました。韓国語は話せませんって。

2回目の韓国は、いろいろやりたいことがありました。その1つは温泉マークのホテルに宿泊することでした。日本だと温泉マーク(♨)は温泉、銭湯に使われています。でも、韓国では宿泊施設の印でした。しかも、ラブホテルっぽい……。

◆沙上駅の近く
空港からの鉄道と地下鉄の乗り継ぎになる沙上駅の近くで1泊しました。韓国語はまったく話せませんが、身振り手振りで値段とチェックアウトの時間を確認。何の問題もなく宿泊できました。

廊下。


生活感のあるお部屋でした。


ピンクの布団はたとえ1人でもムラムラしてしまいます。並べられたたくさんの鏡は何に使うのでしょう。


電気毛布もあってあったかポカポカ。


小型冷蔵庫とテレビ。


アメニティグッズ。


テーブルと椅子。


照明スイッチに描かれたハートマークはこたえました……。くじけそうになりました。


トイレもピンク。


バスタブもピンクでした。こだわりのピンク。


1泊2万5千ウォン(約2300円)でした。年季が入った部屋ですが、貧乏旅が身に染みているのですっかり馴染んでしまいました。観光客を意識しない地元民向けの安宿に宿泊してこそ、旅をしていると実感できるので止められません。

温泉マークがある大きなホテルでした。煙突までありました。


◆釜山駅の近く
翌日は、釜山駅前の近くで1泊しました。駅前にはチャイナタウンがあるのですが、ロシア人街でもありました。ハングル、漢字、キリル文字、ラテン文字(ローマ字)と、いろんな文字があふれる場所。ロシア人向けのバーでお茶したのですが、ロシア人の船乗りがやってくるそうです。店のおばちゃんはロシア語ペラペラでした。

この釜山駅前にも温泉マークのホテルがありました。

廊下。


1人にしては若干大きめのベッドでした。


枕も2つあります。1人でも2つ重ねて快適快適。


枕元にはティッシュ箱とリモンコン、灰皿。


鏡付きで化粧台のような机。


アメニティグッズ。


ドライヤーと内線電話でしょうか?


机の下に小型冷蔵庫。


液晶テレビとエアコン。


バスタブ。


トイレ。


1泊2万ウォン(約1850円)でした。前日と比較すると室内はさっぱり落ち着いています。ラブホテルっぽくありません。このホテルはWi-Fiも使えました。

階段の先にあるレセプション。接客してくれたおばちゃんはとびっきりの笑顔を振りまいてくれました。


値段も書いてありました。赤字は대실(貸室、daesil)、白字は숙박(宿泊、sugbag)のようなので、日本の休憩と宿泊と同じでラブホテルかもしれません。ただ、宿泊は1인(人)の表記もあるのでカップルでなくても大丈夫そう。ラブホテルと一般ホテルの境はあいまい、1人の宿泊だと2万5千ウォンの表記ですが、「安い部屋は2万ウォンでいいよ」と言われました。


こちらのビルにあったホテルでした。肝心の温泉マークは映っていませんが、ネットで宿の名前「미래장」を調べると、ビルに温泉マークの看板が掛っていたので目的は達成しています。


今回泊まった2ヶ所の安宿はいずれもラブホテルっぽいのですが、1人でも宿泊できました。トイレ、シャワー付きの個室が2000円台ですから、コストパフォーマンスは最高です。冷蔵庫も便利でした。

◆温泉マーク
今では入浴施設のイメージしかない日本の温泉マークですが、昔は普通の旅館にも使われていました。そのころの温泉マークは何の問題もありませんでした。しかし、連れ込み旅館(ラブホテル)がイメージアップのため温泉マークを使用しだすと状況が一転。温泉マークは性的な意味を帯びるようになります。性的なイメージを嫌って普通の旅館は温泉マークの使用を嫌厭。そして、連れ込み宿は温泉マークの使用禁止となります。その結果、日本の温泉マークから旅館の意味がなくなります。

韓国は日本が統治する時代もあったことから、日本と同じような温泉マークを使っています。しかし日本のような規制が入らなかったので、現在の韓国では旅館、ラブホテル、入浴施設の区別なく、どれも温泉マークが使われていました。実際に韓国サウナのチムジルバンにも温泉マークがあったりします。また、本物の温泉には別の温泉マークができたとか。

温泉マークのホテル。


同じようにモーテル。


温泉街のような釜山駅前。


◆初韓国では
自転車世界一周で韓国を走ったときもラブホテルっぽい部屋に泊まっています。

釜山のお部屋。1泊2万ウォン(約1650円)でした。


エアコンと冷蔵庫も付いています。

]

どこかの町の安宿もお部屋がピンクでした。


建物には温泉マークの看板。たしか地元の警察に教えてもらった安宿でした。


約10年ぶりの韓国でも1人でラブホテル。まるで成長していない……。

それでも、久し振りに海外に満たされました。韓国にある温泉マークのホテルはいつか紹介したいネタでしたので、ようやく念願叶いました。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
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DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/)

チャリダーマンの世界一周の日々を綴った電子書籍「チャリダーマン 自転車旅行男・世界を走る」は上下巻組で、Amazonにて販売中。





さらに、自転車世界一周についての紙の書籍出版に向けても動いています。発売の際はよろしくお願いします。

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in コラム, Posted by logc_nt

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