世界初のBluetooth 5.0対応カセットプレイヤー「IT’S OK」が登場、CD音質以下でレトロに音楽を聞くことが可能に

1970年代後半に音楽を記録する媒体として定着したカセットテープをこの2019年にあえて復活させた、世界初のBluetooth 5.0対応カセットプレイヤー「IT'S OK」が登場しました。コードレスという点は新しいのですが、聞きたい音楽を早送りや巻き戻しでセットする煩わしさは健在。ノスタルジアを感じつつCD品質以下で音楽を楽しむ事ができます。

NINM Lab – Instant Magny 35 – An Instant Back for 135 SLR & Rangefinder Cameras
https://www.ninmlab.com/

Retro Nostalgia Goes Wireless With the First Bluetooth Cassette Player
https://gizmodo.com/retro-nostalgia-goes-wireless-with-the-first-bluetooth-1836076100

「IT'S OK」を開発したNINM Labは、過去に35mmフィルム一眼レフカメラで撮影した写真を即座にインスタント現像できるガジェット「Instant Magny 35」を開発している、レトロなガジェットを生れ変わらせることに注力している企業だそうです。

実際に「IT'S OK」がどのようなカセットプレイヤーになっているのかは、以下のムービーを見るとわかります。

Introducing IT’S OK - The World’s First Bluetooth 5.0 Cassette Player


繁華街を歩くのは……

一人の女性。

ヘッドフォンを首から提げた顔はどこか物憂げです。

ワイヤレスのヘッドフォンを耳に装着した女性は……

カバンから手の平より少し大きいサイズのカセットプレイヤー、「IT'S OK」を取り出しました。よく見ると本体側面に3.5mmイヤホンジャックがあり、ケーブルを挿して音楽を聞くことができるようになっています。側面のボタンを押すとミュージックスタート。

女性はヘッドフォンの端子をプレイヤーに差し込んでいませんが、「IT'S OK」はケーブルでの接続だけでなく、Bluetooth 5.0に対応しているのでワイヤレスでも問題なく音楽を聞くことが可能。今ではほとんど使われていないカセットテープですが、独特の味わいや懐かしさを感じる人も多いはず。

女性はカセットテープで音楽を聞きながら帰宅し……

ヘッドフォンを外しました。

「IT'S OK」のボタンを操作し……

かたわらのオーディオプレイヤーに手を伸ばします。

すると、今度は部屋のオーディオプレイヤーからカセットテープの音楽が流れ始めました。Bluetoothで簡単に接続できるため、外ならイヤホンやヘッドフォンで、室内なら備え付けのオーディオプレイヤーで手軽にカセットテープの音楽を楽しむことが可能。

「IT'S OK」の色は白(CLOUD)、ピンク(SAKURA)、濃紺(EVENING)の3色が用意されています。

また、「IT'S OK」にはカセットテープを利用した録音機能も搭載されており、購入時に付属しているカセットテープ(容量60分)を使用して、好きな言葉や音楽を録音することも可能です。

透明なカバーデザインで外からカセットが見える構造となっており、Bluetooth 5.0コントロールパネルや3.5mmイヤホンジャック、マイク、再生/停止/録音などの操作を行うボタンなど、コンパクトなプレイヤーに必要最低限の機能がしっかり詰まっています。

「IT'S OK」は日本時間の2019年7月4日23時から、Kickstarter上で出資を募り始める予定。記事作成時点ではKickstarterのページは公開されていませんが、出資に参加すれば1個あたり63ドル(約6800円)で入手できるそうです。