ジェットエンジンで浮かび上がる空中バイク「Speeder」の予約販売がスタート
アメコミのヒーローのように空を飛ぶことができるジェットパックを開発してきたJetPack Aviationが、その技術を使って空飛ぶバイク「Speeder」を開発、予約販売をスタートさせました。
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https://jetpackaviation.com/
The Speeder: Jetpack Aviation opens pre-orders on jet powered flying motorcycle
https://newatlas.com/flying-motorcycle-jetpack-aviation-speeder/58752/
Speederの詳細は以下のムービーから確認可能です。
Introducing: THE SPEEDER - YouTube
薄暗い倉庫の中に浮かび上がるSpeeder。
ハンドルはこんな感じ。12インチのタッチスクリーンを搭載し、空中-空中と、空中-地上に対する2種類の航空無線システムを利用可能となっています。
アクセルブレーキは後方に位置
人が乗っている時の様子を前方から見るとこんな感じ
ビルの屋上でふわりと浮かび上がりました。Speederはドバイ警察が導入予定の「空飛ぶバイク」とは違い、プロペラが外からは見えないデザイン。ドライバーも垂直に座るのではなく、バイクのように前傾姿勢でまたがっています。
最高速度は時速150マイル(時速約240km)で、1万5000フィート(約4.5km)まで上昇します。パイロットの体重や密度高度にもよりますが、10~22分間の運転が可能です。
下から見上げた様子も近未来を感じさせます。
Jetpack Aviationは長年ジェットパックを開発してきた企業であり、Speederにもジェットパックの技術が使われています。Speederは4つのターボジェットエンジンを搭載し、105kgの本体と109kgまでのパイロットを浮かび上がらせるのに十分な推力を持つとのこと。
海辺を悠々と飛ぶSpeeder。Jetpack AviationによるとSpeederはフライ・バイ・ワイヤ制御システムを搭載しているため、クアッドコプターのドローンのように空中で自律して安定するとのこと。
もう1台追加。パイロットなしなので遠隔操作のドローンかも。
並走し……
パイロットはゆっくりと荒野に着陸。
Speederは1人乗りですがドローンと併用すれば荷物を運ぶことも可能です。
Speeder本体はこんな感じ。
後ろから。
個人向けSpeederはライセンスの必要なバージョンと、ライセンス不要&レクリエーション向けの超軽量版の2種類が準備中とのこと。ライセンスが必要な方は記事作成時点で完全なパイロット免許が必要ですが、Jetpack Aviationはより取得が容易なRecreational PilotやSport Pilotsのライセンスで対応できるよう連邦航空局と交渉中です。
本体の能力でいうと、SpeederはMoto Volanteのような陸送に対応しておらず、騒音は120デシベルであり「極めてうるさい」に分類されます。個人向けSpeederの価格は38万ドル(約4200万円)なので個人で所有できる人は限られます。上記のようにCG画像・映像しか公開されていないSpeederですがYコンビネータのプログラムに支援されており、今後数カ月から数年で製品化が大きく進展するとみられています。
記事作成時点では限定20台のSpeederが製造される予定で、1万ドル(約116万円)で予約注文が可能。また、ウェブサイトからは軍用バージョンも予約注文が可能になっており、こっちはジェットタービンが追加され、無人ドローンや貨物運搬機として使用できるよう遠隔操作にも対応しています。
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