ゲーム・オブ・スローンズの世界で生き残るにはどうしたらいいのか?を科学者が真面目に分析
アメリカのテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」はあまりの人気ゆえに放送前の脚本流出が問題となり、役者は紙の台本を許されず厳重なセキュリティのもとiPadでのみ脚本へのアクセスが許可されているというほど。ドラゴンや魔法が存在する中世ヨーロッパ風の世界を描いたゲーム・オブ・スローンズではファンタジーにも関わらず人がどんどん死んでいきますが、このゲーム・オブ・スローンズの世界で生き残るにはどうすればいいのか?をマッコーリー大学の疫学者たちが真面目に科学分析しています。
“Death is certain, the time is not”: mortality and survival in Game of Thrones | Injury Epidemiology | Full Text
https://injepijournal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40621-018-0174-7
How to Survive the 'Game of Thrones,' According to Science
https://www.livescience.com/64268-game-of-thrones-survival.html
研究者たちがドラマ内の主要キャラクターの死について分析したところ、まず、貴族は平民に比べて死亡率が低いこと、女性は男性よりも死亡率が低いことが示されました。また主要キャラクターの1人であるティリオン・ラニスターのように忠誠を誓う相手を途中で変えることも、サバイバル戦略の1つになりえるとのこと。
ドラマ内の死因の73.7%はけがや損傷によるもので、傷の場所としては頭や首の傷が群を抜いて多かったといいます。11.8%の死因は体を焼かれたことで、毒による死亡は4.8%でした。自然災害で死んだ登場人物はわずか2人となっています。
「ゲーム・オブ・スローンズのキャラクターの死のリスクは非常に高いです。第7シーズンまでに330人中186人、つまり半分以上のキャラクターが死に、この世界で暴力的な死はかなり一般的です」と研究を行ったAustralian Institute of Health Innovationの損傷疫学者のReidar Lystad氏は述べています。
67話が配信された時点でのドラマにおけるキャラクターの生存時間の中央値は28時間48分で、最短が11秒、最高が57時間15分とのこと。キャラクターが登場してから最初の1時間の死亡率は14%なので、最初から気が抜けません。Lystad氏は「私たちは生き残りの可能性を上げる、あるいは下げるいくつかの要素を発見しました。これは、最終シーズンで誰が勝つかという予想を助けるものになるかもしれません」とコメントしています。
なお、科学研究は出資を募って行われることが多いものですが、研究者は第7シーズンまでのDVDを全て持っていたので資金を必要としなかったとのことです。
・関連記事
ホラー映画で死なずに生き残るにはどうすればいいのか? - GIGAZINE
地震からゾンビ発生まで、あらゆる世界の終末に対処できる「非常用バックパック」の作り方 - GIGAZINE
世界の終わりが到来して文明が失われた時に生き残るサバイバル術で最も重要なこととは? - GIGAZINE
高度1万メートルに放り出されたときに何をすればいいのかが分かるサバイバルガイド - GIGAZINE
来たるべき終末に備えてゾンビの傾向と対策をしっかり押さえられる「ゾンビサバイバルガイド」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ