IKEAの「捨てられた卓上スタンド」の広告映像が16年ぶりにリニューアル復活、内容も「イマ風」にアレンジ済
2002年に制作されたIKEAの広告映像は、持ち主に捨てられた卓上スタンドの悲哀を描きつつも衝撃のラストをぶつけてくるという、実にインパクトのあるものでした。その映像の登場から16年、IKEAは同じ卓上スタンドをモチーフにしつつも、内容を「イマ風」にアップデートした映像を公開しています。
16 Years After Breaking Our Hearts, Ikea Finally Tells an Abandoned Lamp’s Full Story – Adweek
https://www.adweek.com/agencies/16-years-after-breaking-our-hearts-ikea-finally-tells-an-abandoned-lamps-full-story/
2002年に公開された映像がコレ。使い古されて要らなくなった卓上スタンドの悲しい姿が描かれています。
IKEA - Lamp (2002, USA) - YouTube
部屋の片隅に置かれた卓上スタンド。長年にわたって使われてきたようですが……
オーナーによってどこかに運ばれていきます。
運ばれた先は、道路の脇。
卓上スタンドを置いて帰ってしまうオーナー。どうやらこのスタンドは捨てられてしまったようです。
暗い夜、雨に打たれる卓上スタンド。
一方、元オーナーの元には新しい卓上スタンドが。
しょんぼりとした様子で雨に耐える卓上スタンドが涙を誘いますが、ここで衝撃のラストが到来します。
突然割って入ってきた男性が一言。「捨てられてかわいそうな卓上スタンドだと思った?頭がおかしいね?感情なんて持ってないよ。新しい方が良いに決まってるよ?」とバッサリと一刀両断。「物悲しい気持ち返せ!」とツッコみたくなってしまう広告ですが、その背景からはIKEAの「新しいスタンド、買ってね」というメッセージがコミカルに伝わってきます。
悲哀の気持ちからどん底に突き落とされる衝撃の映像から16年、IKEAは同じ卓上スタンドをモチーフにした以下の広告映像を制作しています。
Lamp 2 - YouTube
16年前と同じく、捨てられて雨に打たれる卓上スタンド。
そこに、一人の女の子がやって来ます。
「これ、気に入ったかも」
女の子はカゴに卓上スタンドをのせ、家に持ちかえります。ちょうどゴミ回収車がやって来たところで、危機一発のタイミングで助かりました。
家に帰った女の子は……
電球をゲット。
そして古くなった電球と交換。「点いた!」
そこから、女の子と卓上スタンドの日々が始まります。
影絵を作ったり……
おままごとの道具に使ったり。
夜勉強する時のお供になり……
時には、友だちと怪談で盛り上がる時の照明になったりも。
女の子は、ずっと卓上スタンドと一緒です。
見ている方は「新しい主人が見つかって良かったね」と幸せに包まれつつも、「いや待てよ、これはきっとまた”あいつ”が来るに違いない」と思っていると……
”あいつ”が登場。しかし今度は「良かったね、って思った?それはおかしくないね。リユースすることはもっと良いことだからね」と、なんと16年前とは正反対の内容を口走ったのでした。
まさに16年越しで「緊張と弛緩」を感じさせる壮大なストーリー展開が見事な作品といえそうです。
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