数あるiPhoneの中で最も使われているモデルは何か？

新型iPhone登場前に、iPhoneユーザーを対象にした調査で、最も使われているiPhoneが「iPhone 7」であることがわかりました。iPhone 6を含めて旧端末ユーザーの需要を掘り起こせるかが、新型iPhoneの成否を大きく左右しそうです。

13 graphs and 9 questions about the 2018 Apple launch - Mixpanel
https://mixpanel.com/blog/2018/09/10/12-graphs-and-9-questions-about-the-2018-apple-launch/

調査会社MixpanelがiPhoneユーザーのデータ分析を行って、2018年8月時点で最新のアメリカ国内におけるiPhoneユーザーの動向データを発表しました。得られたデータはグラフにされ、iPhoneユーザーの動きがわかるようになっています。

◆OS占有率
アメリカではiOS端末が携帯電話の61.75％を占めています。

◆旧モデル普及率
現iPhoneユーザーが使っている端末別のシェアは以下の通り。トップはiPhone 7の17.34％。これにiPhone 6s(13.01％)、iPhone 7 Plus(12.06％)が続き、iPhone Xは12.00％となっています。

iPhone 6(10.57％)も含めて2年以上前の端末を使うユーザーが50％以上いることから、2018年9月12日に発表される新型iPhoneでは、これらの旧端末ユーザーの乗り換え需要を掘り起こすのがAppleにとって大きな課題になりそうです。

◆世界的なiOSユーザー分布
iOS端末を使うユーザーの国別のシェアは以下の通り。北米やオセアニア、ヨーロッパの各地域で40％以上のシェアを獲得しているのに対して、アフリカ、南米、アジアでのシェアが低い状況。Appleは新興国でAndroidとの競争で劣勢に立たされている一方で、伸びしろがあるともいえます。

◆最新版シェア率
Android端末における、最新版Android 8 Oreoのシェアは27.09％。

これに対してiOS端末における、最新版iOS11のシェアは93.25％と、ほとんどのiOSユーザーが最新OSを利用していることがわかります。

◆20％シェア獲得までの時間
これまでiPhone内のシェア20％に到達するまでにかかった月数は、iPhone 6世代とiPhone 6s世代が6カ月、iPhone 7世代とiPhone 8・X世代が7カ月。3種類ある新iPhoneでは、6カ月未満でのシェア20％獲得が達成されるか注目です。

◆シェアトップ期間
各世代のiPhoneがトップシェアにある期間の長さの比較。iPhone 6世代が最も長くトップを維持しており、新しいモデルにいくにつれ世代交代が進みにくくなっているようです。

◆最大シェア
各モデルのiPhone内でのシェアの最大値は以下の通り。33％を超えたiPhone 6以降、シェア最大値は減少傾向で、ユーザーの利用端末の分散化が進んでいるのがわかります。なお、大画面のiPhone 8 PlusはスタンダードのiPhone 8を最大シェアで上回っているようです。

◆各端末のシェア推移
iPhone 8、iPhone X、iPhone 7、iPhone 6のシェアの推移は以下の通り。

コンスタントにシェアを増やすiPhone 8。

iPhone Xは発売直後に大幅にシェアを伸ばした後、順調にシェアを伸ばしています。

モンスター級のヒット端末となったiPhone 6。新型iPhoneの登場のたびにシェアは減るものの、依然として10％以上のシェアを確保しています。

2018年8月時点で最もシェアの高いiPhone 7。新型のiPhoneによって、発売から2年経つiPhone 7ユーザーの乗り換えが行われるのか興味深いところです。