24年間達成不可能とされていた「DOOM 2」のシークレットを自力で達成する猛者が登場
1994年にid Softwareから発売されたファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)「DOOM 2」で、多くの人が挑戦するも24年にわたって達成できなかった隠し要素がついに達成され、話題となっています。
Doom II's final secret is found after 24 years | Rock, Paper, Shotgun
https://www.rockpapershotgun.com/2018/08/31/after-24-years-doom-iis-final-secret-has-been-found/
「DOOM 2」はマップ上にさまざな通路や部屋が隠されていて、ステージ攻略の際にそれらを発見・侵入することでシークレットの達成率が上がり、ステージクリア後の評価が上がるというシステムとなっています。
今回到達されたシークレットは、MS-DOS版「DOOM 2」のマップレベル15「Industrial Zone(工業地帯)」にあるセクター147です。通常は「シークレットセクターに体の中心が侵入している」「プレイヤーがシークレットセクターと同じ高さにいる」という二つの条件を満たすとシークレット達成となります。しかし、このセクター147はテレポーターと隣接してしまっており、足を踏み入れようとするとどうしてもテレポートパッドが作動して上の階へ移動してしまいます。そのため、セクター147はチートコードを使ったプレイでなければ達成できず、通常プレイでの達成は不可能とされていました。
実際にシークレットを発見したZero Master氏によるプレイムービーは以下から見ることができ、セクター147の攻略は2分頃から始まります。
Zero Master氏がシークレット達成するために利用したのが、敵を召喚する能力を持つ「Pain Elemental」という、浮遊する丸い敵です。
辺りにいたPain Elemental以外の敵は全滅させ、Pain Elementalだけを小突きながらセクターの近くまで移動させます。
向かった先にあるのは頭蓋骨で構成された階段。
階段途中の踊り場で、Pain Elementalがやってくるまで待機。
実は踊り場の壁には隠し扉(画像右端)があり、この奥にテレポーターとシークレットセクターが存在しています。
ギリギリのところで待機していると……
Pain Elementalがやってきました。
Pain Elementalが敵を召喚した瞬間、体が後方へノックバックし、シークレット達成の文字が画面中央に表示されました。
役目が済んだPain Elementalはショットガンでさっさと撃墜されました。
Zero Master氏がセクター147を通常プレイで達成した話は、瞬く間に「DOOM 2」のファンの間で話題となりました。そして、id Softwareの設立者で「DOOM」シリーズの開発者でもあるジョン・ロメロ氏がTwitterで、Zero Master氏の偉業をたたえました。
CONGRATS, Zero Master! Finally, after 24 years! "To win the game you must get 100% on level 15 by John Romero." Great trick getting to that secret! https://t.co/Im9BSP5Eyh #doom
— (@romero) 2018年8月31日
また、ジョン・ロメロ氏は「このシークレットセクターは発見するのは簡単ですが侵入することはできず、敵に押し込められる方法でしかこのシークレットセクターは達成できません」と解説していて、24年間達成不可能といわれてきたセクター147のマップ設定がデザインミスではなく意図的だった可能性も示唆しています。
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