自販機へ買いに来た人の視線をアイトラッキングし年齢・性別・気分を分析できる「Angus.ai」
by inefekt69
自動販売機に市販のウェブカメラを取り付けるだけで、飲み物や食べ物が購入された時に、購入者の年齢層・性別・気分・目の動きなどをリアルタイムで追跡してデータとして分析できるようにするAI「Angus.ai」が登場しています。
https://www.angus.ai/
Angus.aiが何を行うのかは、以下のムービーを見るとよくわかります。
Angus.ai - Audience Analytics - YouTube
自動販売機に市販のウェブカメラを取り付ける男性。
カメラを起動させ、アプリを動作させます。
準備はこれだけでOK。1日24時間、7日間にわたって自動販売機の周囲の様子が捉えられていきます。
アプリのアルゴリズムは、自動販売機の前を通った人数、止まった人の数、人の停止時間、そして目の動きを把握します。
また、ユーザーは年齢カテゴリ、性別、ムードの3つについて情報が記録されます。
KPIはリアルタイムでダッシュボードに可視化されるとのこと。
ダッシュボードはこんな感じ。
またHTTPのREST APIを通してデータが集められるとのこと。
ユーザーについてはカテゴリ、性別、ムードの3つの情報が記されるとのことですが、アルゴリズムがどのようにムードを把握しているのかは以下のムービーから見ることができます。
Angus.ai - Emotion / Age / Gender Detection - YouTube
カメラの前には男女2人。顔が枠で囲まれており、男性であれば「39-43」「ID: b9ba」「無表情の顔文字」が青いラベルの上に記されています。ラベルの色が性別を、1段目の数字が年齢カテゴリを、顔文字がムードを示しているようです。
2人が目を見開くと、顔文字もびっくりした表情に変化。
女性はびっくりした表情のまま、男性だけ笑顔に。顔文字もちゃんと表情の変化を追跡しています。
怒った表情になると、怒りのムードを顔文字で示していました。
さらに、Angus.aiのアルゴリズムでは商品棚の欠品をリアルタイムで把握することも可能です。これによって店舗の運営を半自動的に行うことが可能になるとのこと。
Angus.ai - Real time Out of Stock Detection - YouTube
誰かが棚の製品に手を伸ばすと、「この製品が欠品する可能性あり」ということでモニタリングが始まります。青枠で囲まれている部分が欠品の可能性ありとしてモニタリングされている箇所。
誰かが最後の製品に手を伸ばし、欠品が出ると……
即座に欠品が検知され青枠がオレンジ色に変化。
お店の人が製品の補充を始めると……
こんな感じでオレンジ色の部分が再び青色に戻りました。
さらに、製品だけでなく、客の動きも追跡します。
Angus.ai - Smart Notifications - YouTube
客の動きを追跡することが何に役立つのかというと……
同じ場所をうろうろしていたり、1箇所で立ち止まっている人について「助けを必要としている」ということを、アルゴリズムが教えてくれるのです。
もちろん、先ほどのムービーと同様に欠品も検知してくれます。
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