オレンジの雪が降ってスキー場がまるで火星のような光景に
ロシア・ブルガリア・ウクライナ・ルーマニア・モルドバなどに北アフリカから黄砂が流れこみ、雪と混ざったことによって、雪山がオレンジ色に染まっています。スキー場で撮影された写真がまるで火星のようだとして話題になっています。
Orange snow blankets ski resorts in Sochi Russia - CNN
https://edition.cnn.com/2018/03/25/world/orange-snow-russia-trnd/index.html
Orange snow transforms eastern Europe into 'Mars' | World news | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2018/mar/26/orange-snow-transforms-eastern-europe-into-mars
モスクワ・ソチの雪山の写真がコレ。普段は純白のパウダースノーが降り積もるスキー場ですが、オレンジの雪が降ったためまるで火星のような姿に。
スキー場の様子は他の人も公開しています。
写真によって色調は微妙に異なるものの、どれも同じ地球上とは思えない姿に。
ただし、リフトも稼働し、スキー場は通常通り運営されています。
ムービーも公開中です。
以下はスキーヤーの1人が撮影した映像。砂山のように茶色がかった雪道を下っていきます。
子どももスキーを楽しんでいます。
しかし、雪山を下っていると、徐々に視界が悪くなっていき……
ほぼ人の姿が見えなくなります。
「アポカリプスのようだ」とコメントする人がいるのも納得の光景ですが、このような現象は初めて起こったわけではなく、5年に1度ほど発生するものとのこと。
The Weather Channelによると、「オレンジの雪」の現任は北アフリカ・サハラ砂漠で発生した砂嵐が地中海を通ってヨーロッパまで運ばれてきたことを原因としています。数年に1度は起こる現象ではあるものの、過去10年で、ここまで強い砂嵐が運ばれてきたのは初めてとのこと。
NASAの衛星によって観測された実際の様子がコレ。画面下部に写っている明るい茶色の部分が砂嵐で、アフリカ大陸からヨーロッパの方角に流れていっているのがわかります。
ギリシャ・パライオカストロの海岸は動画を加工したかのようにオレンジ色に染まっており、終末感が漂っています。
Amazing views in Palaiokastro, Crete today in thick Saharan dust! WOW! Report: Stavros Christopoulous pic.twitter.com/pcHyJn1a8v
— severe-weather.EU (@severeweatherEU) 2018年3月22日
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