Samsungが視線でコントロールできる「空飛ぶドローン型ディスプレイ」の特許を取得、その使い道とは?
ドローンにカメラを搭載して人間の視線を検知し、その動きに合わせて飛ぶことを可能にする技術がアメリカで特許を取得しました。出願していたのはSamsung傘下の「Samsung Display」で、このドローンにディスプレイを搭載するという使い方が想定されているようです。
US000009891885B220180213 - samsung-drone.pdf
(PDFファイル)https://nl.letsgodigital.org/uploads/2018/02/samsung-drone.pdf
Samsung drone met display bestuurbaar via ogen en stem | LetsGoDigital
https://nl.letsgodigital.org/drones/samsung-drone/
Samsung patents a flying display that’s controlled by your eyes - The Verge
https://www.theverge.com/circuitbreaker/2018/2/19/17027090/samsung-flying-drone-facial-eye-detection-patent
特許文書によると、2018年2月13日に特許が認められた技術は「Flying Display Device」(空飛ぶディスプレイ端末)と命名されたもので、Samsung Displayが2016年1月に出願していたもの。本体(10)には「ディスプレイ・ユニット」(100)を搭載し、その周囲にはジョイント部(113)とプロペラ(112)からなる「フライト・ユニット」(110)を持つ構造となっているので、ディスプレイ本体がそのままドローンのように宙に浮かべるようになっています。
ジョイント部(113)は、角度を付けることでディスプレイが立った状態で保持することを可能にします。さらに、ディスプレイを見る人の目の動きに合わせてディスプレイの動きを制御することで、常に見やすい位置にディスプレイを置ける仕組みが取り入れられています。以下の図では実線と破線でイラストが示されていますが、破線の部分が「目の動きに合わせて位置を調整した状態」となっています。
さらに、本体は水平状態のままディスプレイ部分だけを起こすことも可能。
本体にはGPSセンサーや周囲の障害物感知センサーを搭載し、音声によるコントロールやWi-Fiの送受信も可能。これらの機構により、このドローン型ディスプレイは常に閲覧者の真正面に位置して情報を表示することができるというわけです。気になる実際の使用例については特に言及されていませんが、The Vergeは「きっと街中を歩く人の目の前に飛んできて、その人に合わせたターゲット広告を表示させるのだろう。気味の悪い未来の話だね」と記しています。
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