車で移動中に専用のコンテンツを楽しめる「自動運転車用VR」をルノーとUbisoftがタッグを組んで開発
フランスに拠点を置くゲームベンダーのUbisoftが、同じくフランスの自動車メーカー・ルノーと共同で自動運転車用VRを開発することを公表しました。
Ubisoft's VR for Renault's Autonomous Car - YouTube
この試みは、将来的にはステアリングを握る必要すらなくなる自動運転車での移動中に、従来にはない新しいタイプの車内エンターテインメントを提供することを目的に進められているもの。
このプロジェクトに使われる自動車は、ルノーが発表した自動運転コンセプトカーのSYMBIOZ (シンビオズ)。車と住宅を統合することがテーマというシンビオズにVRを組み合わせるという試みです。
実際の車両走行データを共有することで、VRゴーグル内には走行中の車両ならではのコンテンツが映し出されます。
これにより、移動中に何もすることがない「ドライバー(?)」を退屈させないようにするとのこと。
開発に加わるUbisoftのデボラ・パピエルニク氏は「自動運転車は、運転している人が常に前を見続ける必要をなくしてくれます。このプロジェクトの目標は、自宅のリビングでは味わえないユニークなエクスペリエンスを生みだすことです」と語っています。
前述のように、このシステムは車両が取得した周囲の状況に関するデータを車とVRで共有しています。
これにより、今まさに走っている自動車ならではのコンテンツを作りだし、全ての搭乗者がいま車に乗っていることすら忘れさせてくれるというシステムになる見込みです。
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