フェイクニュース撲滅のためWikipedia創設者が立ち上げたハイブリッド型ニュースサイト「Wikitribune」
フェイクニュースがまん延するのは無料のニュースサイトがPVや広告収入ばかりを追い求めるからだ、としてWikipedia創設者によって立ち上げられたのが「Wikitribune」です。プロのジャーナリストによって書かれた記事を読み手が改良していくことが可能という、プロと公衆によるハイブリット型ニュースサイトとなっており、Wikipediaのように読み手をスポンサーとするという特徴を持っています。
Hello, world: this is WikiTribune – Wikitribune
https://www.wikitribune.com/story/2017/10/30/media/hello-world/13988/
WikitribuneはWikipedia創設者ジミー・ウェールズが立ち上げた、フェイクニュースを撲滅するためのインターネット・ニュースの新しい仕組み。専門的な知識を持つジャーナリストが記事を書き、それを読む人が全員でチェックして改良してくという、プロと公衆によるハイブリットシステムを特徴としています。
より詳細なWikitribuneの仕組みは以下の記事から読むことが可能です。
Wikipedia創設者ジミー・ウェールズがフェイクニュースと戦う「Wikitribune」を立ち上げる - GIGAZINE
多くのインターネット・ニュースサイトは無料で記事を公開しているため、収益を広告に頼らざるを得ません。そのため、「いかに拡散されるか」「いかにPVを上げられるか」に焦点が置かれ、真実性が二の次になってしまうことから、上記のような仕組みが提案されたわけです。そのため、Wikitribuneは「広告なし」「ペイウォールなし」「読み手がスポンサー」という特徴も備えています。
2017年4月には各分野のジャーナリストを雇うための寄付が求められていたWikitribuneですが、現地時間の2017年10月30日(月)からパイロット版の運営が開始されています。
Wikitribune – Evidence-based journalism
https://www.wikitribune.com/
記事作成時点でのカテゴリーは「Current Affairs(時事問題)」「Politics(政治)」「Culture(文化)」「United States(アメリカ)」「Europe(ヨーロッパ)」「Asia(アジア)」「Middle East(中東)」。
Wikipediaと同じく、最初の著作者とは別に後から誰でも記事を改良できるようになっているので、トップ画面の記事タイトルを見てみると、「○○collaborators」という文字が表示されています。以下の記事は16人が加筆・改良している模様。
記事を開くと以下のような感じ。
ページ上部に「READ」「EDIT STORY」「HISTORY」「TALK」の4つのタブが表示さてています。Wikitribuneに登録している参加者であれば、サインイン後、この「EDIT STORY」から記事を編集できるようになるわけです。
「HISTORY」タブを開くと、誰がいつ編集したのかを確認できます。
「TALK」はコメント欄。以下のような感じで記事に対するコメントをつけることが可能です。
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