たった15秒で1600以上のタブを起動可能でメモリ使用も劇的に改善、Firefoxの弱点を解消する「Quantum Flow」の効果が明らかに


現代のウェブブラウザは必ずと言っていいほど複数の「タブ」で別のサイトを表示できるようになっているのですが、多くのタブを開くほどメモリやCPUのリソースを消費してしまうもの。Mozillaが開発するブラウザ「Firefox」にもその問題は存在していたのですが、新たに公開された開発プロジェクト「Quantum Flow」の技術を使えば、なんと1600個以上という膨大な数のタブをわずか15秒で開き、メモリの消費も驚異的に少ないことが判明しています。

The New Firefox and Ridiculous Numbers of Tabs - Dietrich Ayala
https://metafluff.com/2017/07/21/i-am-a-tab-hoarder/

Quantum Flowは、Mozillaが進めてきた次世代レンダリングエンジン開発プロジェクト「Project Quantum」から派生した技術で、記事作成時点ではベータ版の段階である「Firefox 55」で初めて実装されたものです。その特徴は、休止状態のタブに浪費するリソースの量を大幅に削減というもので、これまでGeckoエンジンを使ってきたFirefoxの弱点を克服するためのものとなっています。

Firefoxを爆速化させる次世代ウェブエンジン「Project Quantum」をMozillaが発表 - GIGAZINE


今回の検証を行ったのは、Mozillaの開発者であるディートリヒ・アヤラ氏。歴代バージョンのFirefoxで1691個のタブを開いた状態で立ち上げ、処理が完了するまでの時間を計測しています。Firefox 20では1分強だった時間はバージョンが上がるにつれどんどんと増加し、Firefox 51で約8分というピークを迎えています。その後、Firefox 52/53/54で改善が見られましたが、Firefox 55と56ではわずか15秒あまりという短い時間が記録されていることがわかります。


メモリーの消費量にも劇的な改善が見られます。Firefoxはおおむね2GB程度のメモリを占有することが常態化していましたが、Quantum Flowを搭載したFirefox 55と56では、なんと500MB以下という数値に激減しています。


近年のFirefoxは「軽量さ」とは少しかけ離れた状態になっていたといえますが、2017年8月8日ごろに予定されているFirefox 55はいちど試してみる価値がありそうです。

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