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テスラに続いてメルセデスベンツがアメリカでホームバッテリー事業に参入


屋根タイルに内蔵された太陽光パネルで発電した電力を自宅に置いたリチウムイオンバッテリーに蓄電することで、家庭で必要な電力を供給するシステムをテスラが発表して販売が開始されていますが、この分野に自動車大手のメルセデスベンツが参入する動きを見せています。

Mercedes-Benz brings its home battery to the US - The Verge
https://www.theverge.com/2017/5/18/15654046/mercedes-benz-home-battery-solar-panels-tesla-powerwall

メルセデスベンツと言えば高級車の代名詞として世界的に広く知られていますが、その親会社であるダイムラーは電力ソリューションを提供する会社「Mercedes-Benz Energy」を立ち上げています。Mercedes-Benz Energyは家庭用および産業用リチウムイオン蓄電池の開発・販売・施工する企業で、2016年4月にはドイツで、そして同年6月からは世界的な事業展開を開始していました。

Mercedes-Benz Energy - Mercedes-Benz


ドイツのダイムラー社、「メルセデスベンツ」エンブレムの蓄電池をグローバル販売|新電力ネット
http://pps-net.org/column/19472

ホームバッテリー関連では、テスラが販売を開始した「パワーウォール2」がよく知られるようになっていますが、Mercedes-Benz Energyが提供するバッテリーはテスラの製品とは狙うターゲットが異なっている模様。テスラのパワーウォール2は単体での蓄電容量が13.5kWhで、最大で10基のパワーウォール2を連結して運用する事が可能なシステムとなっていますが、Mercedes-Benz Energyの製品は蓄電容量が2.5kWhで、最大で8基をつなげて20kWhの容量を実現できるシステムとなっています。


また、価格帯も別モノといえ、テスラのパワーウォール2とソーラールーフを組み合わせた時の1軒分のおおよその価格は500万円程度であるのに対し、Mercedes-Benz Energyのバッテリーとソーラーパネルを組み合わせた容量2.5kWhのベーシックなプランだと、その価格は5000ドル(約57万円)と比較的手を出しやすいものになっています。最大クラスの20kWhの場合でも価格は設置料込みで1万3000ドル(約145万円)程度になるとのこと

Mercedes-Benz Energyは、アメリカ国内でソーラーソリューションを提供しているVivint Solarをパートナーとしており、2017年第2四半期にカリフォルニア限定で事業展開を開始する予定です。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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