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「世界一周をついに終えたチャリダーマンだけど何か質問ある?」ということでチャリダーマンこと周藤卓也さんにアレコレ聞いてみた~前半~


GIGAZINEシークレットクラブ第3回イベントでは実際にGIGAZINE編集部員とおしゃべりしたり、「数字で見るGIGAZINEのすべて」ということでGoogleアナリティクスや各アクセス解析のデータが公開されたりしましたが、実は世界一周を終えたばかりのチャリダーマンこと周藤卓也さんもやってきていて、「語学の学び方」や「世界各地のネット事情」などライフハック的な知られざる旅のノウハウを公開してくれました。

山崎恵人編集長(以下、編集長):
それでは、チャリダーマンへの質問コーナーに移りましょう。

チャリダーマン:
GIGAZINEでは2011年1月1日に最初の記事を書いてから、もう5年ぐらい書かせていただいています。最初は100カ国10万キロメートルで旅を終えるつもりだったんですが、楽しくてなかなかやめられずに伸ばしに伸ばして、150カ国13万キロメートルまで自転車で走ることができました。いろいろと記事を書かせていただいて、皆さんにも読んでもらって、お世話になっています。ありがとうございます。


編集長:
こちらこそ毎回面白い記事を書いていただいてありがとうございます。さて、ここからは事前に集めた質問をしていきます。1つ目は「最も苦しんだ体調不良は?病気になられた時など、心が折れそうになったことはなかったか、もしそのような時があれば、どのように乗り越えられたのかについて伺いたいです」ということなのですが、どうでしょうか?

チャリダーマン:
基本的に私はお腹が弱いので、よく下痢になっていました。それこそバスでも電車でも飛行機でもお腹が痛くなって、冷や汗ものであたふたしていました。でも、やはり一番体調で苦しんだのは、西アフリカのコンゴ共和国でマラリアになって倒れた時ですね。

コンゴでマラリアと腸チフスを併発したチャリダーマン、ビザが取れず立ち往生 - GIGAZINE


マラリアは薬があれば治るものなので、自分で治療薬を使用していたんですが、3日目になっても治らなかったので病院に行ったら、「腸チフスもかかっているよ」と言われて。そのときは点滴もしました。注射はお尻に刺すんですよ。お尻を出して注射してもらって、そこからは回復したので何とかこうしてここに立っているわけです。それが一番の体調不良ですね。

心が折れそうになったのは……。やっぱり、マラリアにかかった時は疲れていました。でも、嫌だなと思った時は寝て時間を使って休憩タイムを置くと「じゃあ、がんばろうか」という風になります。

編集長:
すごくタフですね。休憩したら治るというRPGの主人公みたいな。

チャリダーマン:
嫌なことがあると、1日目は落ち込んでしまうんですけど、2日目になったらもう「仕方がない」と思いますね。大抵のことは仕方がないです。

編集長:
そういう考え方をしていないと世界一周なんてできないという話なのかもしれないですね。

2つ目の質問は「訪れる国によってネットの普及度が違うと思いますが、災害情報の収集や、撮影した写真のバックアップなどはどうされていましたか。また、意外に整備されている国があれば教えて下さい」ということなんですけれども、確かに災害情報の収集はどうやっていたんですか?災害や戦争などいろいろあると思いますが。


チャリダーマン:
基本的に外務省が出している治安情報のページを見ていました。危険度レベルが1~4まであるんですけど、イラクとかアフガンとか「レベル4」の国は赤色に塗られているので、そういうところは行かないようにして。治安情報には全部目を通して、頭に入れてはいました。


あとは同じような自転車旅行をしている友達とメーリングリストを作っていて、そこに「ここは危険だった」というような情報が出てくるので、そういうところは事前に対策していました。エクアドルからペルーに入るとやっぱり海岸線沿いとかで強盗が多発しているので……。

編集長:
強盗……。

チャリダーマン:
チャリダー狙いの強盗がいるんですよ。

編集長:
チャリダー狙いの強盗!?そんなのがいるんですね。

チャリダーマン:
もうピンポイントで狙ってきます。ヨーロッパとかアメリカだと、みんなお金を持っているからあまり狙われないけど、ペルーとかだと貧しい人がいるのでPCとかスマートフォンとかを盗られたりします。網を張って待っている人がいるという話です。

編集長:
恐ろしい。

チャリダーマン:
アルゼンチンのメンドーサというところも強盗に遭っている人がいたので、そういうところは通らないか、細心の注意を払って通っていました。

編集長:
写真のバックアップはどうしていたんですか?

チャリダーマン:
ブログやGIGAZINEの記事を書かないといけないので、カメラで撮影したらまず写真をPCに移します。それで、少し時間がある時にPCからポータブルHDDに移して、3ヶ月~4ヶ月に1回ぐらいはDVDに焼いたり、旅の後半はUSBメモリなどにデータを移して日本に送っていました。

編集長:
なるほど。

チャリダーマン:
インターネットが速くなっているので今だとオンラインストレージなどがあると思うのですが、物理的にあると安心だったので、そんな感じでバックアップしていました。

編集長:
あと、インターネットが意外に整備されている国というのはあるんですか?行くまではインターネットが弱いんじゃないかなと思っていたけど、結構整備されていたという。

チャリダーマン:
まず、ケニアでスマートフォンを買ったんですよ。そこからテザリングができるようになり、3G環境があればインターネットができました。アフリカだとスマートフォンでインターネットにアクセスしていたんですけど、中南米とかだとカフェやファーストフードにWi-Fiが飛んでいるので、そこからPCでインターネットをしたりしていましたね。

編集長:
そんな感じだったんですね。3つ目の質問は抽象的なんですが「語学の学び方」についてです。世界中を走り回っていると、「現地の言葉がさっぱり話せません」状態だと話にならないですし、確かに会う度に語学の話題は出てきます。どうやって語学を学んでいるんですか?

・つづき
「世界一周をついに終えたチャリダーマンだけど何か質問ある?」ということでチャリダーマンこと周藤卓也さんにアレコレ聞いてみた~後半~ - GIGAZINE

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in 取材, Posted by darkhorse_log

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