Amazonが週30時間労働を試験的に導入

By sⓘndy°

日本を含む世界の13か国でオンラインショッピングサイトを運営するAmazonは、過去にAmazon物流センターの過酷な労働の実態が明らかになるなど、その厳しい労働環境が問題視されてきました。そんなAmazonの一部の部署で、週30時間労働が試験的に導入されることが明らかになっています。

Amazon is piloting teams with a 30-hour workweek - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/news/the-switch/wp/2016/08/26/amazon-is-piloting-teams-with-a-30-hour-work-week/

Amazon.comが一部の部署で30時間労働を導入すると報じたのは、2013年にAmazonのジェフ・ベゾスCEOが買収したワシントン・ポストです。

報道によると、週30時間労働は少数のパートタイム労働者により構成される技術関連部署に導入されます。週30時間労働となる従業員はその他の従業員(週40時間労働)と同じ福利厚生を受けられますが、給料は週40時間労働の従業員の75％に削減されます。また、試験プログラムは部署全体に適用されることとなるため、管理職にも週30時間労働が適用されることとなるそうで、これはこれまでの同様のプログラムと大きく異なる点とのこと。

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AmazonのベゾスCEOは、イベントの宣伝を行うオンラインチケットサービス・Eventbrite上に「我々はスケジュールを縮小しながら成功を収め、キャリアアップしていけるような労働環境を作りたいと考えています。週30時間労働のイニシアチブはAmazonのさまざまな職種を念頭に作られており、従来の常勤スケジュールではさまざまな職種にフィットできないという認識の元で行われています」と投稿し、週30時間労働を試験的に導入する理由を語っています。

同試験プログラムは数十人程度の規模からスタートします。月曜日から木曜日までの4日間を午前10時から午後2時までの4時間働くことが決められていますが、残りの14時間はフレックスタイム制で各自が労働時間を選べるようになります。試験に参加する従業員の給料は週40時間労働の従業員よりも低くなりますが、いつでも週40時間労働に変更する権利を有するそうです。

By reynermedia

なお、「Amazonは企業レベルで週40時間労働を変更していく計画は持っていない」とAmazonのスポークスマンは語っています。