レビュー

クリックして放置するだけで太陽がブラックホールに変貌し全てを飲み込み宇宙の終焉を見届けるゲーム「SPACEPLAN」

By Adam Lofting

ブラウザでプレイできるゲーム「SPACEPLAN」は、クリックしまくって発電量を増やし最終的に太陽の質量を膨張させブラックホールを誕生させて、理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士が唱えた宇宙の終焉の1つである理論のビッグクランチを再現する無料のブラウザゲームです。発電にジャガイモを使うなど実際の宇宙工学とはちょっと異なる変わったゲームになっているとのことなので、実際にプレイしてみました。

SPACEPLAN
http://jhollands.co.uk/spaceplan/

上記URLを開くと、以下のようなページが表示されます。「Word Outputter」というスペースに「僕たちはどこにいるのでしょうか。全くわかりません。システムは困難な状況下にあります。電力もめちゃくちゃになっていて、解決するにはkinetic generator(動力発生装置)をクリックしてください」と記載されています。


画面左にある「KinetGen」というのが動力発生装置になっているとのことなので、とにかくクリックしまくります。


ひたすらクリックしまくると画面の真ん中に赤い星のようなものが表示されました。星のすぐそばには小さな白い点の衛星が周回していて、この衛星がプレイヤーが搭乗している「Hopper R-Type」という宇宙船になり、電力を得たことで画面左下にある「Thing Maker」を使用できるようになりました。Thing Makerにある「Repair Solar Cell」や「Potato」というのは発電量を上げるアイテム。画面左上にある117が現在の総電力で、その右下にある「per second:1.2」というのは1秒当たりの発電量を示しています。例えばThing Makerにある「Repair Solar Cell」は総電力から「26」を使って作成できるアイテムで、1秒当たりの発電量を上げることができます。


試しにThing Makerにある「Potato」を作ってみると、Potatoの右側にある数字が0から1に増えました。総電力の右下を確認すると1秒当たりの発電量が「2.5」に増えています。つまり、「Thing Maker」にあるアイテムをクリックして作成すると、総電力を消費する代わりに1秒当たりの発電量を増やすことができ、結果的により早く、より多くの電力を発電することが可能です。ただし、何のために発電するのかは現時点で不明。


画面右下に表示されている「Idea Lister」では、Thing Makerで作ったアイテムの発電効率を上げるアイテムを開発することなどが可能。青い字で「200 power」「2000 power」などと書かれているのは、開発に必要な電力です。


しばらくすると、Thing Makerに新しく「Probetato」というのが追加されたのでクリックして作ってみると、衛星から小さな白い謎の物体が放出され、しばらくして惑星に着陸しました。Probetatoは惑星栽培用に作られた新種のジャガイモとのことで、1秒当たりの発電量が64増加します。


ここまでくると何となくですが、SPACEPLANのルールを把握。SPACEPLANは左上に表示されてい総電力を使って発電量上昇アイテムや発電効率アップアイテムを開発して、総電力を上げていくというゲームになっている模様。ただし、何のために電力をためるのかは説明がなく一切不明です。


なお、Probetatoを5個作成した段階で惑星を見ると、画像では確認しにくいですが、それらしき白い点を確認。作ったものがきちんとビジュアルで表示されるのは、自分が今何をしているか理解できるので助かります。


クリックして開発→放置というのを約1時間くらい繰り返すと、「Spudnik」というアイテムがThing Makerに追加されました。Spudnikはクリックすると小型衛星を発射して発電量を上げるというもので、おそらくロシアによる人類初の無人人工衛星計画「スプートニク(Sputnik)計画」にちなんだ名前になっていると思われます。


という感じでひたすら総電力をためて、十分な電力がたまったらThing MakerとIdea Listerでアイテムを生産し、総電力を上げていきます。


ある程度の総電力に達すると、「Tater Tower」というのアイテムを設置可能になり、設置すると惑星に白い塔が1本建てられました。Tater Towerは電力を発生させるジャガイモを大量生産するというアイテムで、1秒当たりの発電量が6400も増加します。


Tater Towerを設置し、かつ総電力が1000万以上に到達するとIdea Listerで「System Peeker」というのを開発可能になるのでクリック。


System Peekerを開発するとWord Outputterに「System Peekerをチェックしてくだい」と表示されるので、画面中央上部に表示されている「System Peeker」をクリックします。


すると黄色い惑星が真ん中にある画面に変わりました。この真ん中にあるのは太陽で、その周囲を土星や水星といった太陽系の惑星が回っています。ここまでくると、ゲームの詳細がWord Outputterに表示されます。Word Outputterによれば、スティーブン・ホーキンス博士の本を読んでいたときに出てきたビッグクランチという理論によると、宇宙はある一定以上の質量になると収縮しはじめ、時間が逆流し物質や時空が収束する可能性があるとのこと。「惑星で発電しまくってジャガイモを太陽に与え続ければ、太陽の質量が限界を超えてブラックホールへと変貌し、宇宙船は事象の地平線へと到達しインター・ステラーのマシュー・マコノヒーになれるはず」というむちゃくちゃなことが書かれていますが、とにかくマシュー・マコノヒーになるべく発電しまくってジャガイモを太陽に与えまくってみます。


System Peekerを作る段階まできたら、Idea Listerに「Planet Booster」という表示されるので作っておきます。Planet Boosterを作ると……


画面右上にバーが表示されました。このバーは太陽の質量を表していて、太陽の質量が最大値に達すると何かが起こる模様。


ということでここからは「Tater Tower」や「Spud Gun」といったジャガイモを大量生産するアイテムを作りまくって太陽の質量をガンガン増やしていきます。


太陽の質量を示すバーが表示されてから約2時間ほどで質量がほぼマックスに到達。惑星にはTater Towerが何本も建っていて、惑星の周囲にはSpudnikなどの衛星が飛び交いまくっている状態です。


太陽の質量が限界に達する少し前の様子は以下のムービーから確認できます。

ゲーム「SPACEPLAN」で太陽の質量が限界に達する寸前の様子 - YouTube


バーが最大までいくとWord Outputterに「太陽はブラックホールへと崩壊開始」と記載されています。


急いでSystem Peekerをチェックすると先まであった太陽が全ての惑星を飲み込んで黒い点、つまりブラックホールへと変化しています。


ここで「Approach Hole(ブラックホールへ近づく)」というのがIdea Listerに表示させるのでクリックしてみます。


Planet Lookerの画面には何も変化が起こらないのでSystem Peekerをチェックすると……


ブラックホールを中心に周回している赤い惑星がスピードをグングンあげてブラックホールに近づいていきます。


数秒ほどでブラックホールに到達し……


真っ暗の画面に赤い惑星のみが表示されている状態に。


そしてページ全体がホワイトアウトします。


「何が起こっているんだ!」と思っていると、左に年号が表示されました。どうやら時間が逆行し、さらにそこからビッグバンが発生して宇宙が再構築される模様です。


最後に今までのゲームのデザインとは全くタッチが異なる3Dアニメーションのエンディングが流れます。エンディングを見ると、「これほどまでにジャガイモを強調していたのはそういうことか」となるので、気になる人は自分の目で確認してみてください。エンディングに到達するには時間がかかりますが、基本はクリック→放置の繰り返しなので、朝から始めれば仕事や学校が終わる夕方ごろにはエンディングを見られるはずです。

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in レビュー,   ネットサービス,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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