生き物

世界初、非常に珍しいタランチュラの子どもが生まれる


イギリスにあるChester Zooが世界で初めてモントセラト・タランチュラというクモの繁殖に成功し、何百というタランチュラの赤ちゃんが生まれました。繁殖の成功によってこれまで謎に包まれていたクモの生態が、徐々に明らかになってきています。

Montserrat tarantulas hatch in ‘world first’ | Zoo News | Chester Zoo
http://www.chesterzoo.org/whats-happening/zoo-news/2016/08/montserrat-tarantulas-hatch

Hundreds of tiny Montserrat tarantulas hatch in zoo - BBC News
http://www.bbc.com/news/science-environment-37021145

タランチュラの子どもが動く様子は以下のムービーから確認可能です。


モントセラト・タランチュラはカリブ海の小アンティル諸島に位置する火山島・モントセラトに生息するクモで、これまで詳しい生態は謎に包まれていましたが、Chester Zooでタランチュラの繁殖が成功したことによって、多くの生態が明らかになっていくものと見られています。

これが試験管のような容器に入れられたモントセラト・タランチュラの赤ちゃん。


地面を歩く様子。


近寄ってみると、小さくても全身が体毛に覆われていることがわかります。


動物園の学芸員であるガラルド・ガルシア博士は「モントセラト・タランチュラの生態はほとんど知られておらず、我々の功績は非常に大きなものです。実現には多くの配慮と忍耐を要しました。3年前に成体のタランチュラがやってきてから培った知識と集めたデータが、このような過去にない繁殖を成功させました。今回生まれた小さなタランチュラたちが彼らのライフサイクルや生殖といった生態の謎を明るみに出してくれることを願っています。モントセラト・タランチュラはオスの寿命がメスの寿命よりも短く、繁殖のためには両者を合わせるタイミングが重要になってきます。今回、私たちの動物園が行ったプロセスは、他の絶滅の危機にひんしている生き物についても適用できるものと見ています」と発表しています。

生体のオスとメスが合わされる様子。場合によってはメスがオスをパートナーではなく捕食対象として見てしまうので、一緒のケースに入れるタイミングが非常に重要になるとのこと。


さらに、オスを食べることなく生殖に成功した後、妊娠したメスは地面に穴を掘り、文字通り「消えて」しまったそうです。エサを食べに現れることもなく、姿を消したタランチュラたちに飼育員は戸惑いました。しかし、ある時に突然クモの赤ちゃんが地面から出てきたとのことです。


モントセラト・タランチュラが科学的に存在が認められたのは100年以上前のこと。モントセラトにはLeptodactylus fallaxという絶滅危惧種のカエルが生息しており、モントセラト・タランチュラはカエルの被食者として観察されることがほとんどでした。巨大なカエルだとは言え、15~20cmにまで成長するタランチュラを捕食するということが科学者たちの注目を集めたためです。


なお、モントセラト・タランチュラは「ペットとして飼うにはジャンプしすぎるものの、人間をかまず、危険ではない」とのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ナイロン以来の技術的進歩をもたらしそうな「人工合成クモ糸」 - GIGAZINE

想像を絶する超巨大構造のアリの巣の全貌を明らかにするムービー - GIGAZINE

青色光を当てるとハエ・蚊などの昆虫が死ぬことを発見、ブルーライトで人間の目が傷つくのと似た仕組み - GIGAZINE

絶滅したはずの昆虫が絶海の孤島で再発見され繁殖に成功 - GIGAZINE

昆虫を育てて食糧にする「食用昆虫栽培装置」ではチキン味のパテが作れるそうです - GIGAZINE

琥珀に保存された9900万年前のトカゲが近代的な技術で解析されハ虫類の進化の歴史がひもとかれる - GIGAZINE

in 生き物, Posted by logq_fa

You can read the machine translated English article here.