自転車がひとりでに道路を走り駐輪まで全自動でこなす「自動運転自転車」のムービー
未来の新たな交通手段として自動運転車が登場していますが、「自動運転車よりも効率がよく、環境にもいい交通手段が存在する」ということで、運転手を必要せず自動で走行する「自動運転自転車」のコンセプトムービーが公開されています。
First there was the driverless car, now there is a riderless bike - Home | This is That with Pat Kelly and Peter Oldring | CBC Radio
http://www.cbc.ca/radio/thisisthat/1.3644515
自動運転自転車については以下のムービーを見ると詳しくわかります。
First there was the Driverless Car, Now there is a Riderless Bike | This is That | CBC - YouTube
ムービーの最初では、道路を走行中の自転車が映し出されます。しかし、よく見てみるとペダルを人間が踏んで進んでいるわけではなく……
さらにはサドルに誰も座っていません。
自動運転自転車を開発したRDRLESSのビル・リンジーCEOは、「自動運転自転車は、走行時に人間の運転手を必要としないため、自転車事故の原因となるヒューマンエラーを避けられる」と語ります。
自動運転自転車の開発中の様子。自転車のタイヤの寸法を細かく測定しています。
RDRLESSでは、自動運転車から着想を得て、自転車が単体で走行するテクノロジーを開発。
技術開発には10年間かかったとのこと
RDRLESSのオフィス内でも、無人の自転車が走り回っているようです。
自動運転自転車のユーザーの中には、「健康のためには自転車に乗るべきだと思うが、仕事場には車で行きたい」という人がいます。
そんな時は、アプリを開いて、自転車の目的地を設定して……
ルートを決めて、到着時間を指定します。
すると、自転車が自動的に走り出しました。
このように自動運転自転車を使うことで、「自転車を自動で職場まで走らせて、自分は車で仕事に行く」というむちゃくちゃな使い方が可能です。
スマートフォンアプリでは、自転車がどこを走っているのかを地図上で追跡可能となっています。
自動運転自転車の大きな問題は、どのようにして駐車するのかということだったそうです。駐輪スペースに突進する自転車。
スピードが速すぎたため、駐輪スペースに激突して倒れてしまいました。
時間をかけて調整することで、なんとか駐輪の問題を解決することに成功したそうです。
RDRLESSの自動運転自転車は、街中での走行用として設計されていますが、オフロードでも問題なく走れるように実験中とのこと。
実験中には、自転車が悪路でつまずき、盛大にひっくり返ってしまう場面も。
RDRLESSは「誰も自転車に乗る必要がなくなる未来」を目指しているとのことです。
ということでRDRLESSの自動運転自転車は、カナダのラジオ番組This is Thatが制作したコメディムービーでした。なお、過去にはGoogleが、自転車大国のオランダで自動運転自転車を導入する、というエイプリルフールネタを公開しています。
Introducing the self-driving bicycle in the Netherlands - YouTube
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