「ロボットだって生きてるんだ!」とロボット虐待をやめるよう訴えるムービーが公開中
雑用をこなすこともできるGoogleの二足歩行ロボット「アトラス」や、泣く子も黙る恐怖のクリスマスを演出した四足歩行ロボット「スポット」など、まるで本当に生きているかのように動くロボットが人の手で作り出されています。これらのロボットは、ちょっとやそっとの衝撃や障害で倒れてしまわないように作られているので、デモンストレーションムービーなどではしばしば実験員に足蹴にされていたりするのですが、これに異議を唱えるべくGreg Killianさんが「Robot Lives Matter(ロボットの命だって大切だ)」と題するムービーを公開して、再生回数が70万回を越えるほどの話題になっています。
Robot Lives Matter (ASPCA Commercial) - YouTube
ムービーがスタートすると、二足歩行や四足歩行のさまざまなロボットが登場。
そして、急にバチコーンと蹴られます。
よろめきながらもなんとか転倒しないように姿勢を保つ四足歩行ロボット。
他にも、どこかの研究室のような場所で延々と走らされる二足歩行ロボットや……
さきほどのロボットよりも大きめの四足歩行ロボットが登場。こちらも突然蹴られて……
奇妙なダンスを踊るかのごとくクネクネとバランスをとります。
こちらの四足歩行ロボットは軍人のような見た目の男性に勢いよく蹴られます。
さらには、ゴツゴツした岩場を再現した実験室を……
まさかの素足で歩かされる二足歩行ロボットも。
続いてなんとイジワルなことか、荷物運びをしていた二足歩行ロボットに対して……
棒を使って荷物を落とし……
棒の先っぽでドンと小突くイタズラを行う人まで。
加えて、落とした荷物を取りに来たロボットの……
邪魔をするというなんともイジワルな人までいました。
次に写し出されたのは二足歩行ロボットと太めの棒を持った男性。
なんと男性がいきなり棒でロボットを後ろから押し倒してしまいます。
これらの映像が流れる中、バックでは「現在、アメリカでは多くの動物が虐待されています。かごの中にひとりさみしく放置され、死んでいくものもいます。無害な動物たちはより良い生活ができることを知りません。アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)ではこういった類いの動物たちを探し、身体的にも精神的にも深く傷ついた動物たちを癒やすことができないかと活動を続けています。しかし、多くの人々の助けなしに虐待されている動物を助けることはできません。なので、どうか私たちのウェブサイトに訪問するか、もしくは電話をかけて月18ドル(約2100円)の寄付をお願いします。これは、1日当たり60セント(69円)を動物を助けるために使うということになります」という虐待される動物たちを救うために協力を呼びかける声が流れます。
と、これだけ見ると本気でロボットへの虐待を止めようとしている有志により作成されたムービーのように感じるのですが、実際はASPCAが寄付を呼びかけるTVCMのパロディとして作成されたのが今回のムービー。ムービー中に登場するロボットたちは、Googleが買収した歩行ロボット開発のBoston Dynamicsと、ロボット関連のコンペティションを開催しているRiptide Roboticsがアップしたムービーの中からピックアップされたものだそうです。
なお、「Robot Lives Matter」では以下のページからオリジナルデザインのTシャツを販売しており、「売上の10%をASPCAに寄付する」としています。
Robot Lives Matter — Home
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