メモ

「ジャンボ」ことボーイング747などが静かに眠る「飛行機の墓場」に潜入したフォトレポート


翼を広げて優雅に空を飛ぶ飛行機も、いつかは寿命が訪れて最期を迎えることになります。世界の各地には、そのように寿命を迎えたり、役目を終えた飛行機が最後にたどり着く「墓場」のような場所がいくつもあり、「ジャンボジェット」と呼ばれたボーイング747型機などが最後の時間を過ごしています。

Where airplanes go to die: Walking around a 747 graveyard | Ars Technica
http://arstechnica.com/cars/2015/09/where-airplanes-go-to-die-walking-around-a-747-graveyard/

広大な敷地に置かれた747型機。イギリス・ロンドンの150kmほど北西に位置する都市、レスター郊外にある元空軍施設「ブランティングソープ・エアフィールド・アンド・プルービンググラウンド」の滑走路などに、747型機をはじめ数々の古い機体が置かれているとのこと。


左右の翼に吊られていた4基のジェットエンジンは、すっかり取り外されてしまっています。飛行機そのものが退役しても、エンジンは最も「金になる」部品なので、取り外されて転売されることが多いそうです。


先端部分の「レドーム(レーダードーム)」が取り外された機体も。レドームも補修用としてニーズが多いパーツの1つ。この機体は、キャセイパシフィック航空が使っていた機体の様子。


この機体のジェットエンジンはまだ吊られたままの様子。しかし、なんだか様子が変だと思ったら……


エンジンを覆うカバー「エンジンナセル」の大部分が外されてしまっている様子。


エンジンを取り巻く極太の配管などがむき出しの状態。


日本だとまず見かけるチャンスが無くなった、ギリシャの「オリンピック航空」の機体も。手前に置かれているのは、取り外して置かれているレドーム。


エンジンは全て降ろされていますが、よく見ると垂直尾翼の後部にあるはずの方向舵なども取り外されている様子。


エンジンに赤いカバーが取り付けられているのは、ロッキード L-1011 トライスターをベースにしたイギリス空軍のロッキード トライスター。よく見ると、翼の上部の胴体部分に「Royal Air Force」とうっすらと書かれているのがわかります。


車輪近くにまでグッと近寄れるのも飛行機の墓場ならでは。前後にわずかにズレる配置の主脚と、翼から伸びる巨大なフラップからすると、この機体はおそらく747型機。


タイヤ格納部のドアの内側には、実はこんな複雑なリンク構造が張り巡らされていたわけです。


年季の入ったタイヤ格納部。内部には「HAZARDOUS AREA(危険エリア)」の警告文字。ここにはタイヤがスポッと入るようになっているので、間違って人が入ってしまわないよう注意を促しているようです。


向こうの方には、コクピット部分をごそっと切り取ってしまった機体も置かれているようです。かつては大空を飛び回っていた飛行機も、こうやって静かに最後の時を迎えるのかと思うと、そのはかなさに物悲しい気持ちになってしまいそうです。


なお、世界最大の飛行機の墓場はアメリカ・アリゾナ州にあるデビスモンサン空軍基地だと言われており、その数はなんと4000機以上とも。その大部分が軍用機で、補修用の部品取りのために、湿気の少ない砂漠地帯で保管されているそうです。

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in メモ,   ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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