レビュー

パズルのように強度・バランスに気をつけて橋を架けるゲーム「Poly Bridge」


「向こう岸まで橋を架けるだけ」というシンプルな目的を達成するクラフトゲームが「Poly Bridge」です。もちろんゲームなので単に「架橋する」だけではダメで、その橋をバイクや車が渡ったり、あるいは船が通れるようにしたりと、いろいろな工夫を凝らしたり、橋の強度やバランスを気にしたりする必要があります。1月5日までSteamがセール中でちょっと安くなっていたので、買って遊んでみました。

Poly Bridge by Dry Cactus
http://polybridge.drycactus.com/

ゲームの概要はこの予告映像を見るとわかります。

Poly Bridge - Early Access Trailer - YouTube


二階建ての橋を渡る2台の車。


次の瞬間、橋が崩壊。


こちらの橋は見たこともない形に……。


現実にもありそうな吊り橋


2台の車がすれ違いを狙ってジャンプ


気球の上を越えていく車


つまり、厳密には「規定の乗り物を目標地点まで移動させる」というゲームで、橋を対岸まで架けなければならないわけではなく、ジャンプ台のような形にしてジャンプさせてもOK。ただし、橋のパーツにかかる重量などはしっかり計算されているので、過度な負担がかかると橋は落ちてしまいます。

Steamでの購入&インストール
Poly Bridgeはゲームプラットフォーム「Steam」で販売されているので、購入してダウンロード&インストールの必要があります。インストールまではすらすら進むことができる人は「◆遊び方」まで読み飛ばして下さい。

Steam : Poly Bridge
http://store.steampowered.com/app/367450/


まずは上記ページ中段の「カートに入れる」をクリック。通常価格は1180円ですが、ウィンターセール中は20%オフの944円です。


カートに入ったので「自分用に購入」をクリック。


利用規約への同意にチェックを入れて、「購入」をクリック。


これで購入が完了。「ゲームのインストール」をクリックして、一気にインストールまで行います。


「次へ」をクリック


これでダウンロードとインストールが行われます。「完了」をクリック。


あとは、Steamのライブラリから「Poly Bridge」を選んで「プレイ」をクリックすればOK。ショートカットを作っていた場合はそこからも起動可能。


遊び方
初回起動時はチュートリアルが始まります。おじさんが手取り足取り教えてくれるのかと思いきや、かなり体当たり型。「とりあえず作ってみろ」という感じで進んでいきます。


この背景がグレーの画面は編集画面。画面左側から右側へ、ターゲットを渡らせるための橋を架けます。まず、基本的には赤丸と赤丸を「道路(Road)」で繋ぐところから始まります。始点をクリックした後、終点をクリックすると設置が行われます。このとき、パーツがどこまで届くかのガイドが表示されます。角度をつけて設置することもできます。


最初のステージなので、まずは道路でつなぐだけ。できたら画面右上の「Start Simulation」をクリックするかスペースキーを押すと、設置した橋を渡る場合どうなるかというシミュレーションが再生されます。


このステージの場合、バイクのおじいさんが対岸の旗にたどり着けばOK。


バイクは軽かったので道路だけでOKでしたが、同じような橋を車が渡ると重量オーバーで橋が落ちてしまいました。


こういうときは木で補強する必要があります。


これなら車1台分の重さを支えることができました。


橋が長くなっても、必ずしも下に支えをつけられる地形とは限りません。そんなときはジョイントを使っていくつもパーツをつなぎ合わせ、支えとすることができます。この、三角形を組み合わせたような支えを持つ橋はワーレントラス橋と呼ばれ、実際に鉄道橋や道路橋で使われている構造です。「Triangles are you friend!」とおじさんがアドバイスしてくれている通り、うまく三角形を作ることで1点にかかる重さを分散させるのがポイントになってきます。


また、こうしてケーブルを用いた橋も作ることができます。


ステージによっては車が通る前に船が橋を横切ることも。このとき、船がぶつかると橋は壊れてしまうので、ジョイントをダブルクリックしてスプリットジョイントに変更して、跳ね上げ橋を作って船を避ける形にする必要があります。


一例ですがこんな感じ。緑色がスプリットジョイントで、そこから左右の斜め上に繋がっている矢印付きの紫色の線は水圧によって伸縮するパーツ。船が通る前と通った後に1度ずつ動作します。


しかし、「ハ」の字ぐらいの跳ね上げだと……


船がぶつかって橋が壊れてしまいます。


このように「||」という形になれば、船はスムーズに通れます。


2つの橋は構成しているパーツはまったく同じで、伸縮パーツの取り付けられた三角形部分の大きさを変えただけ。これだけでも大きな差が出てくるので、ダメなときは何度も何度もシミュレーションしては細かく改良していくことになります。最初は簡単に思えるのですが、「単なる左右対称の橋を作るだけではダメ」というステージがすぐにわんさか出てくるので、とにかくトライアンドエラーの繰り返し。


これだと「とにかくパーツを投入して強度ガチガチの橋を作ればいいのでは?」という印象を受けるかもしれませんが、実際には画面上部には予算と現在かかっている費用が表示されます。つまり、予算に応じたレベルの橋を狙っていく必要があるということです。


編集画面では、マウス中クリックか左右同時クリックでパーツメニューが開きます。


「道路」は設置数が決まっていることがあります。その場合、だいたいは最短距離での設置が必須で、代わりに橋に対しての工夫をいろいろと凝らす必要が出てきます。


「木」は際限なく使えるパーツ。なお、設置時のパーツの長さは自由に決められて、短い方が予算は安く上がります。


「やり直し」は、手順を1つ戻せます。


「クリア」は橋を1から作り直します。


このほか、Ctrlキーを押しながらジョイントやパーツを選ぶと「削除」「コピー」「カット」が可能。また、Shiftキーを押しながらだと、ジョイントを移動させられる範囲で移動させることができます。「もうちょっと上に持っていきたかったけど手が滑った」という時には、削除するのではなくこのShiftキーを使った移動を用いることで、素早く変更が可能。


なお、チュートリアルは通常ステージで行われているので「ここでチュートリアルは終了、いざ実戦」という切替はなく、気づいたらおじさんがアドバイスしに現れることがなくなっていました。自分がどこまで進んでいるのかは、画面左上のメニュー「Exit to Map」をクリック。


これでマップが表示されます。ワールドごとに複数のステージが設けられていて、橋の周囲の風景はこのワールドに基づいたものとなっています。なお、バイクのある位置が自分が現在挑戦中のステージですが、「クリアしないと次に進めない」わけではないので、このマップから先のステージを攻略してしまうことも可能。


さらにこの画面で左上の「Exit Main Menu」をクリックするとタイトル画面に戻ります。初回以降のゲーム開始時はこのタイトル画面からスタートします。ステージのクリア状況は保存されますが、クリア途中の状態は保存されないので、中断するときはセーブ機能を使って下さい。


ルールはシンプルですが工夫するポイントがたくさんあるゲームだけに、公式のリプレイギャラリーでは「そんな橋が!?」と驚くようなものも公開されています。なお、中にはキャンペーンモードではなく、自由にステージを作れるサンドボックス機能を用いたものもあります。

User Submitted Replay Gallery
http://gallery.drycactus.com/

2つのジャンプ台が連続するステージ。

http://gallery.drycactus.com/image/popup?id=79854


たとえ橋が壊れてもゴールすればOK。

http://gallery.drycactus.com/image/popup?id=79813


気球に吊られた足場。

http://gallery.drycactus.com/image/popup?id=79694


重そうなトラックを支える、美しい橋。

http://gallery.drycactus.com/image/popup?id=79539


なお、キャンペーンモードでどうしてもクリアできないという時には、YouTubeでステージ名を検索すると攻略方法を公開している人がいたりします。ただ、解法は1つではなく、いろいろ失敗して答えを見つけていくのも楽しみの1つ。クリアしなければ次のステージに進めないというゲームでもないので、時間のあるときにゆっくりと解いてみて下さい。

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in レビュー,   動画,   ゲーム, Posted by logc_nt

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