約1万円でモニターに挿せばPCとして使える手のひらサイズのスティックPC「Chromebit」が登場

Googleがテレビやモニターに挿すだけで使えるスティック型PC「Chromebit」を発表しました。手のひらサイズのコンパクトなChromebitはChrome OSで動作するPCで、本体に装備したHDMI端子をモニターに接続するだけでPCとして使えるという非常にお手軽な端末。製造メーカーはASUSで、本体価格はなんと85ドル(約1万円)です。

The Chromebit turns any old monitor or TV into a computer for $85 | The Verge
http://www.theverge.com/2015/11/17/9747860/chromebit-chrome-os-computer-hdmi-stick-85-dollars

Asus and Google’s Chromebit turns any monitor into a Chrome OS device | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2015/11/asus-and-googles-chromebit-turns-any-monitor-into-a-chrome-os-device/

Google And ASUS Launch The $85 Chromebit, A Chrome OS Desktop On An HDMI Stick | TechCrunch
http://techcrunch.com/2015/11/17/google-and-asus-launch-the-85-chromebit-a-chrome-os-desktop-on-an-hdmi-stick/

ChromebitはRockchip製の比較的新しいARMプロセッサーを搭載していますが、ウェブブラウザで大量のタブを開きまくったり超高解像度のムービーを再生したりするのには向いていない、とのこと。RAMは2GBでストレージ(ROM)は16GB、モニターに出力するためのHDMI端子の他、マウスやキーボードと本体を接続するためのBluetooth 4.0と、インターネットに接続するためのWi-Fi a/b/g/n/acに対応しています。本体重量は2.6オンス(約74g)。

本体カラーはタンジェリン・オレンジ(下)とカカオ・ブラック(真ん中)の2色が明らかになっているのですが、以下の通り青色の端末(上)も登場する模様。

また、底面にはUSBポートがひとつだけ配置されています。

使用方法は簡単で、まずHDMI端子に本体を挿して電源ケーブルを本体に接続し、あとはマウスやキーボードをChromebit本体とBluetoothでつなげばOKです。

The VergeではChromebitを「最新のアップデートなどをしなくてもOKで、安価で入手できて簡単にブラウザやウェブベースのアプリケーションを使用できるようになる端末」、「スマートTVを作るための賢い方法」と評しており、「基本的には安価なChromebookから、ディスプレイ・バッテリー・キーボード・トラックパッドを排除したような端末」としています。

使用していないモニターや古いテレビでも、Chromebitを挿せば手軽にPCに変身させられるので、会議室などで「ハングアウトを使用したビデオ会議」を行う場合や、出張先のホテルにあるテレビなどをPCに変身させるという使い方もアリ。ただし、操作用のマウスやキーボード(しかもBluetooth接続対応のもの)が必要になるので、The Vergeは「もしも私がGoogleなら、無料でAndroid端末をキーボードやトラックパッドとして使用できるようになるアプリを作る」と述べています。

なお、Chromebitはまずアメリカ国内のAmazon、Fry’s、Neweggで販売され、その後オーストラリア・カナダ・デンマーク・フィンランド・日本・ニュージーランド・ノルウェー・スペイン・スウェーデン・タイ・イギリスで発売予定となっています。