試食

年に1度しか作れないという究極の「日本酒の金平糖」を食べてみた


京都・百万遍に店を構えるは日本“唯一”の金平糖専門店「緑寿庵清水」では、毎年キャンセル待ちが出るという「究極の金平糖」や、季節ごとに合わせた限定の金平糖を作っています。今回、11月分の究極の金平糖「日本酒の金平糖」と季節の金平糖「丹波黒豆うす紫金平糖」「柚子角平糖」「焼栗の金平糖」を購入することができたので、一粒ずつ味わってみました。

購入してきた金平糖。お店の公式サイトに書かれていますが、インターネット販売は行っておらず、電話かFAXで予約注文し、できあがってからお店に取りに行く必要があります。もしインターネットで販売されていたら、それは転売品か類似品ですので注意して下さい。


この桐箱入りのものが「日本酒の金平糖」(税別3600円)


伏見の原酒を使用した金平糖で、熱を加えるとアルコールが飛んでしまって味や香りがつきづらいにもかかわらず、18日間かけて日本酒の風合いと味わいを出しているという品。


原材料はグラニュー糖、でんぷん、日本酒、イラ粉、香料。イラ粉は金平糖の核になるものです。


「年に一度しか作れない金平糖」の言葉に偽りはなく、究極の金平糖はいずれも人気が高いためキャンセル待ちが出るほど。


桐箱のフタを開けると……


クッションに包まれた物体が出てきました。


その中身は徳利。この中に金平糖が入っています。


徳利のフタを開けると、ふわっとよい香り。


徳利の中には100gの金平糖が入っていますが、その一部だけ皿に出してみました。色は真っ白で、甘いもののベタベタはしていない香りが広がります。


1粒1粒はこれぐらいの大きさ。金平糖は舐めるのではなく、噛むことで味わいが広がるということなので、口の中に入れたら歯でつぶします。核の部分の外側はかなり固いので、しっかりと奥歯で挟むのがよさそう。中からサラサラと粒状の甘みが流れ出てきます。説明書きにあったようにアルコール分はすべて飛んでしまっているはずですが、やさしくふんわりとした甘みは、確かに日本酒に通ずるものを感じます。とても上品な甘みで、大事な人への贈り物などにピッタリな一品。


続いては「丹波黒豆うす紫金平糖」を開封してみます。こちらは税別3000円。


原材料は丹波黒豆、グラニュー糖、でんぷん、紫蘇(しそ)、イラ粉、香料、着色料(ベニコウジ色素)。


和紙の包みと箱を開けると……


中からはこのような入れ物が。「究極の金平糖」の徳利もよかったですが、こちらも入れ物としてインパクト大。


金平糖は中にしっかりと包まれていました。


大きい黒い粒が丹波黒豆、ピンク色の粒は「紫蘇金平糖」。同じ釜で作っている、塩漬けした赤紫蘇を蜜掛けした品です。紫蘇の風味は、人によっては「梅干し味?」と思うぐらい感じることができますが、決して酸っぱいわけではなく、砂糖と適度な塩味がバランスを保っています。なお、黒豆に水分が含まれていて、夏場は傷むため、寒くなってからしか作れないそうです。


最後の一箱には季節の金平糖である「柚子角平糖」と「焼栗の金平糖」が入っています。


入れ物はどれ1つとして同じものがなくて、とてもユニーク。


「金平糖」ではなく「角平糖(かくへいとう)」。


「焼栗の金平糖」の入れ物は栗の形をしていて……


中もちょっと凝っています。


「柚子角平糖」は柚子の皮を金平糖に混ぜ込んだもので、かじるとゆず風味が鼻にぶわっと抜けます。金平糖とは違って、柚の皮が核になっているのでちょっと食感も異なります。これも黒豆と同じく生ものなので、夏場は作れない秋冬限定品。「焼栗の金平糖」は黄色い見た目が鮮やかで、食べるとまさに栗の風味。金平糖というと砂糖の塊というイメージがあるかもしれませんが、ここまで風味を感じられるとは驚きです。

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in 試食, Posted by logc_nt

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