野球用のバットをDIYで制作するとこうなるムービー
自家製の野球用バットを作る様子を、木材の選別から削り方、仕上げのワックス加工までまとめたムービーをDIY愛好家のDarbin OrvarさんがYouTube上で公開しています。
Darbin Orvar: Baseball Bat from Rough Sawn Lumber - YouTube
自宅にDIY専用ルームを持つほどDIYに凝っているDarbin Orvarさん。今回は1950年代製の野球バットをもとにして、オリジナルのバットを作っていくとのこと。
通常、バットの材料にはトネリコやヒッコリーなどの丈夫な木材を使うのですが、Orvarさんは強度と見た目を重視してメープル材とウォールナット(クルミ)材を使うことに決定。
ということで、まずはメープル材2本とウォールナット材1本を用意。
木材の上にバットを置いて……
バットに適した部分を見極めてチョークで印を入れます。
3本の木材をそれぞれ40インチ(約100cm)程度の長さになるように印をつけておきます。
印の部分で木材をカット。
用意したウォールナット材は幅が広めだったので、側面をカットして幅をそろえます。
続いて、お手製の電動カンナを使って木材の表面を平らにならしていきます。
この機械は市販の電動カンナを上下逆さにして台に固定したもので、木材の表面をならす作業が以前よりもはるかに楽になったそうです。
次は厚さを均一にする機械に木材を通して、木材の厚さを調整。
続いては木材を貼り合わせる作業。加工を施した3枚の板をDIY室に持ち込み、のりがこぼれないように作業台にワックスシートを広げます。
木材の表面にローラーでのりを塗り広げます。
ぬりぬり
3枚の板をぴったり貼り合わせます。
クランプを使って木材同士を固定。
のりがしっかり貼りつくまで、このまま半日置いておきます。
3枚の板がきちんとくっついたら、側面がなめらかになるように削って加工します。
木材の上に再びバットをのせてサイズを測り……
両端をカットして長さを決めます。
側面の余分な部分をカットして、天面が正方形になるように加工します。
定規とコンパスを使って円を描き……
四隅を落として削りやすく加工。
角を落とした状態はこんな感じ。この時点で木材の重さは約2.8kgとのこと。
次は木材の天面の中心に穴を開けて……
機械にセット。
スイッチを入れると木材がくるくると回転を始めます。
まずは木材が円柱形になるように周囲を均一に削っていきます。削っている最中はきれいな円柱形に見えても、回転を止めると角が残っていることが多々あり、時間のかかる作業だったとのこと。
ある程度成型できたら、元となるバットの直径を測って……
持ち手側の直径を決めます。
持ち手部分から少しずつ削っていきます。
時折、バットを木材にのせて直径を測り……
印をつけて、適度な太さになるまで削る、という作業を繰り返します。
削りはじめの頃は表面に段がついてデコボコとしています。
作業を続けているとだんだんバットらしい見た目に変化してきました。
持ち手の部分は太さのバランスが非常に難しかったとのこと。
仕上げは3種類のヤスリを使って表面をなめらかに加工します。
バットの中央に紙を押し当ててこすりつけると……
オリジナルの刻印が転写されました。
木材の色を引き立たせるために、OrvarさんがDIYで自作したワックスをバット全体に塗り込みます。
バットを回転させながらワックスをぬりぬり
最後に、機械に固定していたバットの両端を切り落として……
機械からバットを取り外します。お手製のバットの仕上がりを見て、Orvarさんはかなり満足げな様子。
さらに、イニシャル入りの金属プレートを作って……
バットの持ち手部分に接着剤を塗ります。
金属プレートを木づちで固定して、完成。
そんなわけで出来上がったバットは、長さが約86cm、重量が約900gとやや重め。
ウォールナットの濃い茶色がアクセントとなった縞模様のデザインが特徴的です。
持ち手部分はこんな感じ。
ヘッド付近に刻印が入っています。
実際にOrvarさんがバットを使ってみたところ、しっかりとボールを打ち返すことに成功。
なお、プロ野球用の木製バットは集成材を使ったものと1本の無垢材を削って作るものがあり、以下のムービーでは無垢材を使ったバット作りの様子を見ることができます。
THE MAKING (67)バットができるまで - YouTube
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