日本での発売も決定した「Surface Book&Surface Pro 4」がどんな端末か分かるムービー&ベンチマーク結果が登場
Microsoftが2015年10月6日に発表した同社初のノートPC「Surface Book」および、タブレットPC「Surface Pro 4」の日本での販売が決定しました。日本での販売日は未定ですが、アメリカでは一足早い10月26日に販売開始ということで、早速さまざまなメディアがレビューやベンチマークテストの結果を公開しています。
Microsoft Surface Book review | The Verge
http://www.theverge.com/2015/10/21/9574381/microsoft-surface-book-laptop-review
Surface Book review: The hybrid that really does replace your laptop | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2015/10/surface-book-review-the-laptop-that-replaces-your-tablet/
Surface Pro 4 review: The tablet that still doesn’t quite replace your laptop | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2015/10/surface-pro-4-review-the-tablet-that-still-doesnt-quite-replace-your-laptop/
◆Surface Pro 4
こちらはタブレットPCである「Surface Pro 4」の実機ムービー。
Microsoft Surface Pro 4 review - YouTube
左が新型のSurface Pro 4で右がSurface Pro 3。
Surface Pro 4の背面はこんな感じで、キックスタンド部分にMicrosoftのロゴマークがあります。
Surface Pro 3ではこのロゴマークがありませんでした。
キックスタンドはSurface Pro 3同様無段階で角度を変えることが可能。
キックスタンド部分にあるロゴがSurfaceのものからMicrosoftに変化。
ディスプレイは12.3インチで解像度は2736×1824。前モデルのSurface Pro 3からディスプレイサイズが0.3インチアップで、解像度も2160×1440から2736×1824に進化しています。なお、搭載OSはSurface Bookと同じくWindows 10 Proです。
パチパチ文字入力中。
よく見るとタイプカバーはバックライト内蔵のもの。
タイプカバーはキーの間隔が広くなりました。
手で強めに押してもタイプカバーはびくともしません。
そして、タイプカバー上のトラックパッドは大きく、よりスムーズなさわり心地に進化。
。
横から見るとこんな感じでカバーも本体も非常に薄いです。本体サイズは幅292mm×縦201.42mm×薄さ8.45mmで、重量は786g。
Surface Pro 4にも新型のSurface Penが付属します。
ヘッド部分のスイッチからCortanaを起動することもできるようですが、反応はイマイチ。
Surface Penの使用感は前モデルのものと比べると非常に良くなっており、より自然で本物のペンに近い書き心地になっているそうです。
キックスタンドの無段階調節も上々。
なお、Surface Pro 4は最も安価なモデル(Core M3/4GB/128GB)で899ドル(約11万円)。
Core i5搭載でメモリが8GB、ストレージが256GBのSSDとなると価格は1299ドル(約16万円)になります。
タイプカバーは129ドル(約1万5000円)
◆Surface Book
「Surface Book」がどんな端末なのかが分かる実機ムービーは以下の通り。
Microsoft Surface Book review - YouTube
これがSurface Book。
画面サイズは13.5インチで、解像度は3000×2000。ディスプレイの縦横比が3:2。
画素密度は267ppiなので、ディスプレイは高精細。
着脱可能なベースのキーボード部分。このキーボードにはディスクリードGPU搭載モデルもあります。なお、実際に数日間Surface Bookを使用してみたというThe Vergeの記者は、これまでのSurfaceシリーズのキーボードやトラックパッドは使いづらかったものの、Surface Bookのトラックパッドは大きく、キーの間隔も良い具合と評しています。
Surface Bookの筐体パーツはマグネシウム製で、肌触りはソフト。また、アルミ製のMacBookのようなひんやりしたさわり心地もしないそうです。
使い始めはキーボードが少し固すぎると感じたそうですが、数時間使用している内に慣れるレベルとのこと。また、「キーの間隔が非常に理想的で他のメーカーに見習って欲しいレベル」とThe Verge。
Surface Bookのデザインの中でもひときわ目立つヒンジ部分。
ヒンジ部分がどんな風に動くのかは以下のGIF画像を見るとよく分かります。
左側面にはフルサイズのUSB 3.0ポートが2つと、 SDカードリーダー。反対側の側面にはmini DisplayPortがあります。
キーボードの右上にあるキーをポチッと押して……
画面右下に緑色の表示が出たら……
ディスプレイの取り外しが可能になります。
取り外して13.5インチのタブレットとして使用してもOK。
取り外す際に押すのはこのキー。
キーボード(ディスクリードGPU非搭載のもの)と本体を含めた重さは3.34ポンド(約1.5kg)。本体のみの場合は728g。
ディスプレイの左側面にペタリとくっついているのは独自開発のスタイラスペンである「Surface Pen」。
これも従来のものから大幅に進化しており、感圧は256レベルから1024レベルにアップ。ただし、わずかなラグが存在するそうでイラストなどを描くプロにとってはこのラグが非常に邪魔なものになるだろう、とのこと。
ただし、ムービーで見る限りはラグが存在するのかどうかも分からないくらいのレベルでした。
なお、文字を書くのに使う分にはとても良いとのこと。
搭載OSはWindows 10 Pro。
スタイラスはさまざまな場面で役立ちそう。
背面カメラは8メガピクセルのオートフォーカス付き。
バッテリーはなんと13時間もちます。
本体サイズは幅312mm×縦232.1mm×薄さ13.0~22.8mmと非常に薄いです。
パタリと閉じるとこんな感じでヒンジ周りにちょっとした空間ができます。
他にもAnandTechによるSurface BookとSurface Pro 4のレビューも公開されています。
◆ベンチマークテスト
Ars TechnicaによるSurface BookとSurface Pro 4のベンチマークテストの結果は以下の通り。前モデルとなるSurface Pro 3や廉価版のSurface 3、競合製品となるDell XPS 13、MacBook Pro(2015年版)のベンチマーク結果も一緒に記されています。なお、Surface Pro 4は第6世代のCore M3、Core i5、Core i7を搭載したモデルを選べますが、ベンチマークテストに使用されたのはCore i5搭載モデルのみ。
まずはGeekbench 3を使用したCPUのパフォーマンステスト。Surface BookはCore i7搭載モデルとCore i5搭載モデルでベンチマークテストしています。マルチコアの場合、全体でのスコアが最も高いのはSurface Book(i7)で、続いてMacBook Pro、Surface Pro 4、Surface Book(i5)の順。
シングルコアの場合もSurface Book(i7)が最もスコアが高く、その下にMacBook Pro、Surface Pro 4、Surface Book(i5)の順番で並びます。
Krakenを使用したJavaScriptのベンチマーク結果は以下の通りで、スコアが小さいほど優秀ということになります。端末ごとに使用しているブラウザは異なるのですが、Edgeを使用した場合のSurface Book(i7)が最速。
GoogleのJavaScriptベンチマークソフトである「Octane」を使用した際のスコアはこれ。こちらはスコアが高いほど好成績ということになり、ここでもSurface Book(i7)がナンバーワンの座を維持。Internet Explorerを使用すると、スコアがEdgeの半分くらいになってしまうのが驚き。
さらに、JavaScriptベンチマークソフトの「SunSpider」を使用した際のスコア。これはスコアが低いほど優れたパフォーマンスを示しており、Edge使用時のSurface Book(i7)とSurface Pro 4が同率一位。Internet Explorerを使用するとSurface Book(i7)とSurface Pro 4のスコアに差が出る模様。
続いて、CINEBENCHを使ったGPUのベンチマークテスト結果。最もスコアが高いのはまさかのSurface Pro 4で、キーボード部分にNVIDIA製のディスクリードGPUを搭載しているモデル(i7、dGPU)はまさかの全体で3位という結果に。
CINEBENCHによるCPUテストの結果もあります。これもスコアが高いほど優秀であることを示しており、最も優れているのはSurface Book(i7)、続いてMacBook Pro、Surface Pro 4という結果に。
3DMarkを使用したベンチマークテストの結果は以下の通り。スコアが高いほど優秀で、このベンチマークの成績はディスクリードGPU搭載のSurface Book(i7)が飛び抜けています。なお、「Fire Strike」はDirectX 11を想定したハイエンドゲームマシン向けのテスト、「Sky Driver」はFire Strikeよりも負荷が低いDirectX 11対応のベンチマークテスト、「Cloud Gate」はirectX 10を想定したホームPCやノートブックなどをターゲットとしたテストです。
そして最後は3DMarkの「Ice Storm」でのベンチマークテスト。これはDirectX 9もしくはOpenGL ES 2.0で動作する軽めのテストなので、スコアが高いほど優れたパフォーマンスであることを示すのですが、Surface Book(i7)が飛び抜けて悪いスコアになっています。
これは、ストレージの速度を測定するベンチマークソフト「CrystalDiskMark」でのスコアを並べたグラフ。
Wi-Fi利用時のウェブブラウジングでどれくらいバッテリーがもつかをテストした結果はこれ。なぜかSurface 3が飛び抜けて長時間(16時間以上)使用可能。Surface Bookの画面をタブレットとして使用した場合でも約4時間の利用できるみたいです。
これはWebGLを動作させた場合のバッテリー持続時間。この場合はSurface Book(i5)がトップになっていました。
◆販売価格
なお、Surface Pro 4の日本での税抜参考価格は以下の通り。最も安価なモデル(Core M5/メモリ4GB/ストレージ128GB)が12万4800円、最も高価なモデル(Core i7/メモリ16GB/ストレージ512GB)が28万9800円。予約は10月23日から開始で、発売日は2015年11月12日のものと12月(予定)のものがあるので注意。
Surface Bookの日本での発売日は2016年初頭を予定とのことです。
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