PCのメモリやストレージの価格がどう変化してきたのか一発で分かるグラフ
By Alberto D'Ottavi
PCにはメモリやストレージと呼ばれるデジタルデータを保持しておくための記憶装置が存在しますが、1MBのフロッピーディスクが今では100GB超えのUSBメモリに取って代わられているように、様々な種類のメディアを経てその姿形から容量、さらには値段まで大きく変化してきました。そんなメモリやストレージのうち、1957年から2015年までに販売されたものの1MBあたりの価格を計算して図示したグラフが公開されています。
Graph of Memory Prices Decreasing with Time
http://www.jcmit.com/mem2015.htm
1MBあたりのコストを記したグラフが以下のもの。縦軸がメモリの価格(ドル/MB)、横軸が販売された年を示しており、見事に1MBあたりの単価が降下しまくってきたことが分かります。このグラフは縦軸の1番上が「1.00E+09」つまりは1×10の9乗で1億ドル(約120億円)、1番下が「1.00E-06」つまりは1×10の-6乗で0.000001ドル(約0.0001円)となる対数グラフなので、見た目以上にものすごい価格の開きがあることが分かります。
メモリやストレージの種類としては、「Flip-Flops」「Core(磁気コアメモリ)」「ICs on boards」「SIMMs」「DIMMs」「Big Drive」「Floppy Drives(フロッピーディスク)」「Small Drives」「Flash Memmory(フラッシュメモリ)」「SSD」の10種類に分類されています。
図示されたメモリの情報は以下のページにまとめられている模様。
Memory Prices 1957 to 2015
このページによると、データの中で最も古いのは1957年に「C.C.C.」から販売された0.00098KBのtransistor Flip-Flopで、価格は392ドル(当時のレートで14万1120円)。対して最も新しいものは2015年5月15日にネットで販売されていたNewegg.com製のDDR3-1600メモリ。容量は8GB×2で価格は送料込みで91.99ドル(約1万1000円)でした。
他にも、フラッシュメモリやディスクドライブのデータも以下のページにあります。
Flash Memory Prices (2003-2015)
Disk Drive Prices (1955-2015)
これらのデータは256バイトのメモリしか持っていなかった世界初の個人向けPC「Altair 8800」の時代からコンピューターやプログラミングに携わってきた元コンピューター・サイエンティストのJohn C. McCallumさんが作成したもの。どういう判断基準でメモリやストレージが選ばれているのかは不明ですが、集められたデータの数は300を超えており、着実に1MBあたりの単価が下がってきていることは確か。
「もしも60年前の世界に世界最大の16TB(テラバイト)SSDを売りに行けたら……」と考えずにはいられない価格の変動っぷりです。
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