900円台でボリューム満点のフランスの味が前菜・メイン・デザートまで楽しめる「Resto U」に行ってみた
食事は旅行中においても重要なポイントですが、フランス旅行中にレストランで食事をするとあっという間に20ユーロ(約2800円)を越えていた……ということもしばしば。「現地の味を楽しみたい、でもお金はそんなにかけられない」という時に何かないものかと探していたところ、パリの大学の食堂「Resto U」は学生3.2ユーロ(約450円)、学生でなくても6.9ユーロ(約960円)で圧倒的ボリュームのごはんを食べられるとのことだったので、実際に行ってきました。
パリの大学の食堂は大学の敷地内ではなく、街の中に点在します。今回訪れたのはPortRoyalという駅の近くにあるResto Uで、メトロの駅から地上に出てみると、大学の雰囲気などまるで感じない町並みが広がっていました。
駅から歩いて30秒ほどで、Resto Uのある建物を発見。
中に入って階段を上っていくと……
食堂の入り口を発見。
入り口をくぐると、まずトレーやグラス、カトラリー、パンを取る場所が目に入るので、ここでそれぞれをゲットします。
くるりと後ろを向くと、前菜やデザートが載せられた棚がありました。デザートはカップケーキから巨大なケーキ、フルーツポンチのようなものまであります。各メニューにはポイントが振られていますが、これはResto Uがポイント制のため。基本的なセットは6ポイントで、ポイント内に収まるように前菜・デザート・メインディッシュを選んでいきます。そのため、デザートを2品頼んだり、前菜を2品頼んでもOK。もし7ポイント以上の料理を注文した場合、追加料金がかかるわけです。
メインディッシュは複数用意されており、自分の欲しいものを注文します。
こんな感じで銀色のトレーに入れられているので、フランス語が分からなくても食べたい料理を指で示せばOKです。
サラダバーやチーズが並ぶスペースもありましたが、今回は前菜・デザート・メインで6ポイントになったのでスルー。
レジにて代金を支払います。
席へと移動する途中に……
調味料などが置かれたスペースを発見。
ソース各種の横には……
ピクルス・オリーブ・チーズなどが自由に取れるようになっていました。
ということで、席について試食タイム。
まずは前菜のパテから。トマトとピクルスが添えてあります。
ムース状の肉を固めたパテは、ほんのりレバーっぽさを感じるほどよい味付け。パテの下に敷かれた葉物野菜は微妙にしおれていましたが、パテ自体はここが学食であることを忘れるほどにお店の味で、「フランスに来たのだなあ」ということをしっかり実感できます。
続いて、パスタと白身魚のトマト煮込み。
お皿はiPhone 5と比較するとこのくらい。
ほろほろと柔らかい身の白身魚とトマトソースの味付けがグッド。もちろん高級レストランのような味とはいかないのですが、普通においしく食べられるレベルで、この味・このボリュームが学生なら450円で食べられるのがすごい。
これでもかというほど盛られたパスタはフランス料理ではない気がしますが、細かいところは気にしません。
伸び気味のパスタは少し残念ですが、ソースがおいしいので絡めて食べればOK。
パンもついてくるので……
ソースをパンにひたす、という食べ方もできます。
最後はデザート。
選んだのはベリーのジャムとフルーツの入ったヨーグルト。このほか、ケーキやチョコレートマフィンもあったので、甘い物好きの欲求もしっかり満たしてくれるわけです。
なお、別の日に訪れたところ、貝の炊き込みご飯・魚の煮込み・野菜炒め・海老とグレープフルーツのマヨネーズ和え・洋なしのタルトと、少しエスニックな雰囲気な豪華なメニューが楽しめました。
食べ終わったら食器とトレーを返却しておしまい。
食堂内にはバリスタ在中のカフェもありました。パンなども販売しており、軽食を立ち食いしてさっと移動できるので便利そうです。
なお、Resto UはPortRoyal駅以外にもたくさんあるので、パリに行く機会があれば宿泊先のResto Uに立ち寄ってみると、お手頃価格で現地の味や雰囲気が楽しめます。
Restos U Paris - Office de tourisme Paris
http://www.parisinfo.com/ou-manger-a-paris/petits-budgets/Restos-U
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