YouTubeが新たに「カード」機能を導入、関連サイト表示や商品宣伝、資金調達などが可能に
YouTubeが3月17日から、新たに「カード」と呼ばれる新機能を導入しました。これは、現在使われている「アノテーション」を将来的に置き換えるものになる予定で、モバイル端末を含む多くのデバイスで動作することになっています。
カードについて - YouTube ヘルプ
https://support.google.com/youtube/answer/6140493
「カード」はその名のとおり、再生中の動画の上に情報をカード形式で表示する機能で、関連するサイトの情報や商品の宣伝、クラウドファンディングなどによる資金調達を可能にします。用意されているのは以下の5種類。
・商品紹介カード
・資金調達カード
・動画カードまたは再生リストカード
・関連ウェブサイト カード
・視聴者ファンディング カード
実際にカードを設定してみた動画はこんな感じ。ムービー開始後、5秒の時点で画面上に「カードティーザー」と呼ばれる通知が表示され、それをクリックすると設定しておいたリンク(この場合はGIGAZINEのトップページ)にアクセスするようになっています。(記事作成時点ではモバイルでの表示はアプリのみで、モバイルブラウザには対応していません)
YouTubeの新機能「カード」を実際に体験してみるムービーはコレ - YouTube
再生開始後、5秒の時点で画面の右上に「GIGAZINEのトップページにアクセス!」というカードティーザーが表示され……
ティーザーをクリックするとカードの本体が表示され、クリックすると設定しておいたサイトへとジャンプするようになっています。
実際のカード設定画面はこんな感じ。YouTubeの「動画の管理」で動画を選択し、ページ上部のメニューから「カード」をクリック。
「カードを追加」をクリック。ページ下部に表示されているのは、カードを挿入するタイミングを示すスクロールバーです。
すると、追加できるカードの一覧が表示されました。「関連ウェブサイト」「資金調達」「ショップ」「動画または再生リスト」の中から選ぶことが可能です。今回は「関連ウェブサイト」をクリックしてみました。
カードをクリックした時にリンクするサイトを設定します。今回はGIGAZINEのトップページを設定します。
数秒で、記入したURLをもとに自動で取得されたタイトル「GIGAZINE(ギガジン)」とロゴが表示されました。「行動を促すフレーズ」に適切な文を記入し、「保存」をクリックすると設定は完了です。
最後に、表示させるタイミングを下部のスライダーで調節すればOK。カードは既存の動画に追加することももちろん可能です。
「関連ウェブサイト」以外のカードだと、「資金調達」ではYouTubeがサポートする資金調達サイトのURLを設定することが可能。KickstarterやIndiegogoなどが含まれており、日本のサービスではkibidango(きびだんご)がリストアップされていました。
「ショップ」にはYouTubeがサポートするショッピングサイトのURLを設定することが可能。
「動画または再生リスト」には別のYouTube動画や再生リストをリンクさせることが可能となっています。
このように、カード機能は既存のアノテーション機能をさらに高める存在として新たに導入されました。事実、YouTubeではカード機能を「アノテーションの進化版(evolution of annotations)」と位置づけており、今後はカードに機能が集約されていくことになりそうです。
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