Word・Excel・PowerPointといったOfficeアプリからiCloud上のファイルを閲覧・編集・保存可能に

Microsoftは2014年11月にOfficeとDropboxとの連携強化を発表し、Officeアプリとクラウドサービスとの連携をさらに強化していく方針です。その流れで、今後はクラウドサービスに保存しておいたOfficeファイルをアプリから直接閲覧・編集・保存したり、クラウドアプリにOffice機能を導入することを目指していることが明らかになりました。これによって近い将来、Officeファイルはどこに保存していようとも、あらゆるプラットフォーム上からの閲覧・編集・保存が可能になるとのこと。

New cloud storage integration for Office - Office Blogs
http://blogs.office.com/2015/02/17/new-cloud-storage-integration-office/

iOS向けOfficeアプリの最新版からは、クラウドストレージに保存したファイルを直接編集できるようになります。2月17日から配信されている最新のバージョン1.6では、手始めにiCloudとの連携が強化されており、アプリからiCloud上に保存されているWord・Excel・PowerPointといったOfficeファイルを閲覧・編集・保存できるようになっています。

というわけで、実際にiOS向けのExcelアプリでiCloudに保存されたファイルの閲覧・編集が本当にできるのかどうか試してみます。

iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 Microsoft Excel
https://itunes.apple.com/jp/app/microsoft-excel/id586683407

アプリはApp Storeにて無料で入手できます。

アプリを起動したら画面右下にある「開く」をタップ。

するとファイルを参照できる場所が表示されます。Microsoftアカウントでログインしている場合はOneDriveとiPhoneの2つが初期状態では表示されており、ここにある「場所の追加」をタップすると……

他アカウントのOneDriveやDropboxのアカウントを追加可能。

さらに、「その他」をタップすると……

使用しているiOS端末とひもづけられているiCloudにアクセスし、そこに保存されているファイルが開けるようになります。この画面の左上にある「場所」をタップすると……

「iCloud」と「その他」が表示されるので「その他」をタップ。

すると、サードパーティのクラウドストレージが表示されます。ここで例えば「Box」をオンにすると……

前の画面にiCloud以外の選択肢が出現するようになるというわけ。

今回はiCloud内のフォルダをタップして……

保存しておいたExcelファイルをタップ。

ダウンロード中……

こんな具合に、iCloudに保存したファイルを問題なく閲覧できました。

これと同じように、iOS向けのWordやPowerPointアプリでもiCloud上のファイルを閲覧・編集・保存可能になっています。さらに、MicrosoftはWindows 10やAndroidのOfficeアプリからも同じようにさまざまなクラウドサービスとの連携が可能になるように開発を進めているとのこと。なので、近い将来にはOfficeファイルをどこに保存しても、どの端末からでも使用できるようになる、というわけです。

また、Microsoftはクラウドサービスの専用アプリとオンライン版Officeの統合も目指しているそうです。つまり、クラウドに保存されたOfficeファイルを、Officeアプリではなく、クラウドアプリから閲覧したり編集したりできるようになるのを目指している、というわけ。Box・Citrix・Salesforceといったクラウドサービスは既にMicrosoftのCloud Storage Partner Programに登録済みで、現在その他のパートナーサービスを募集中とのことです。