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ワンクリックでさまざまなサービスにログインでき、ひとつのアカウントを複数人で安全に共有することも可能なパスワードマネージャー「Meldium」


TwitterやGmailなどを含む1924種類ものウェブアプリのログイン情報が保存可能なパスワードマネージャーが「Meldium」です。ログイン情報を入力すればワンクリックであらゆるサービスにログインできるようになるだけではなく、アカウントのログインパスワードを相手に教えることなく、相手がサービスにログインできるようにすることも可能なので、複数人でひとつのアカウントを管理したり一時的にアクセス権を与えたりが簡単にできるようになります。

Meldium | Team Password Manager, Cloud Identity & Access Management
https://www.meldium.com/


Meldiumを利用するには、上記リンクから公式ページのトップへ移動して「GET STARTED」をクリック。


続いて上からユーザー名・メールアドレス・パスワードを入力して「Sign up」をクリック。


入力したメールアドレス宛にメールが届くので、これを開いて「Activate my account」をクリックすればアカウントの作成は完了です。


アカウントができあがると、まず最初に表示されるのは「+Add an Organization」というボタン。


これをクリックすると「Organization(チーム)」作成ページに移動します。この「チーム」というのは、Meldiumを使ってアプリケーションへのアクセス権をシェア可能なグループのこと。なので、職場でMeldiumを使いたい場合は職場の名前を入力すればOKで、何人かの仲間とチームで作業をするのにアプリケーションへのアクセス権をシェアしたい、という場合はチーム名やプロジェクト名を入力すればOK。情報を入力したら「Create Organization」をクリック。


これがチームを管理する画面で、アプリケーションへのアクセス権をシェアしたい相手、つまりは「Twitterのアカウントを一緒に管理したい」相手などはこの画面から招待可能。そうすれば「ログインパスワードを相手に教えることなく、相手がサービスにログインできるようにすること」も可能です。


チームに他ユーザーを招待したい場合は「Invite Users by Email」から招待したい相手のメールアドレスを入力すればOK。


なお、この画面は画面上部の「Manage」をクリックして「チーム名(画像の場合はGIGAZINE)」をクリックすればいつでも表示可能です。


ただし、最初はウェブアプリのログイン情報を何も入力していないので、まずはログイン情報をMeldiumに登録するところから。画面上部の「Launchpad」をクリックし、「+Add App」をクリック。


すると「Enter Account Details」というログイン情報登録画面が出現します。まずはログイン情報を入力したいアプリケーションを選ぶため「Application」部分にサービス名を入力。


Meldiumの優れた点は、他ユーザーにアクセス権をシェアすることを考え、同一アカウントで使用できるサービスでもサービス単位で分解して登録する必要があるところ。例えばGoogle関連のサービスならば、Gmail、Googleドライブ、Googleアナリティクスなど複数に分かれており、「これは使っても良いけどこっちはダメ!」といった線引きが細かくできるようになっているわけです。


というわけでアプリケーションを選択したら、ユーザー名とパスワードを入力して「Add App」をクリック。


すると「Launchpad」画面の「My Apps」下にGmailアイコンが出現。


これをクリックすればいつでもワンクリックでGmailにアクセス可能になるわけですが……


初回利用時はブラウザにMeldium専用の拡張機能をインストールする必要があります。拡張機能は、使用しているブラウザで初めて他サービスにログインしようとした際に表示される「Install Meldium Browser Extension」からインストール可能で、Firefox・Google Chrome・Opera・Internet Explorer・Safariとったブラウザ向けのものが存在します。


そんなわけで「今すぐインストール」をクリック。


インストールした拡張機能が表示されない場合は「Click to refresh after installation」をクリック、もしくはブラウザを再起動させればOK。


FirefoxやGoogle Chromeの場合はブラウザの右上にMeldium拡張機能のアイコンが表示されます。


これをクリックしてアプリケーション名をクリックすれば……


ブラウザでMeldiumを開かずともワンクリックでログインできてしまうわけです。


ただし、Twitterなど大抵のアプリケーションでは問題なく使用可能なわけですが、Googleアカウントの場合ログインする度に本人確認されてしまい……


「不正なログイン」としてブロックされてしまいました。MeldiumはDashlane Password ManagerID Managerのようにブラウザ上で「ログイン情報を入力する」という動作を手助けしてくれるサービスではなく、ネットワーク経由で自動でサービスにログインしてしまいます。なので、日本在住のユーザーがMeldiumを使ってGoogleアカウントにログインしようとすると、普段とは異なるアメリカのバージニアからログインしたことになってしまい、Googleにログインをブロックされてしまうというわけです。


なお、ログイン情報を登録したアプリケーションは赤枠アイコンをクリックすればログインパスワードを入手したり、編集したり、削除したりが可能。


「Edit」をクリックしてログイン情報を編集しようとするとこんな画面が開きます。


ここで、「Organization」を「(none)」から先ほど作成した「GIGAZINE」に変更すれば、このGmailアカウントへのアクセス権を他のユーザーとシェア可能になります。


チームでアクセス権をシェアする場合、「Launchpad」画面にあるチーム名の下に共有アプリケーションが表示されます。


そして、編集画面には「Sharing」という新しいタブが追加されます。


「Sharing」タブの「Sharing Options」から「Share with specific people(特定の人と共有)」を選択し、下の「Users」に同一チーム内のアクセス権を共有したい相手のユーザー名もしくはメールアドレスを入力すれば簡単にアクセス権はシェア可能。


「Share with everyone in GIGAZINE(GIGAZINE内の全員と共有)」をクリックすれば、チーム内の全員がアクセス権を得られます。


アクセス権をシェアされた側のユーザー画面でも特に変化はなく、チーム名の下にアクセス権を与えられたサービスの名前が表示されます。これを使えば、複数人でアカウントを管理することが想定されていないようなサービスでも複数人での管理が簡単になります。


また、「Sharing」タブからはアクセス権をシェアする際の条件付けも可能で、「Allow anyone in the organization to request access to this account(チーム内のユーザーならば誰でもアクセス権をリクエスト可能)」「Allow users with access to retrieve the password(アクセス権を持ったユーザーはパスワードを取得可能)」といった選択肢もあるので、これらを駆使すれば、「アクセス権は与えるけれどもログインパスワードは公開しない」といったこともできるわけです。


なお、「Meldium」を無料で使用する場合、最大アクセス権を与えられるユーザー数が最大5人までになります。有料プランでは月額24ドル(約2900円)で20人でのアクセス権共有、月額67ドル(約8000円)で100人でのアクセス権共有、月額169ドル(約2万円)で250人でのアクセス権共有が可能になります。

Meldium | Team Password Manager, Cloud Identity & Access Management

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in レビュー,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii

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