【訃報】「ナウシカ」クロトワ役・「未来少年コナン」レプカ役の家弓家正さん死去

「風の谷のナウシカ」のクロトワ役、「未来少年コナン」のレプカ役など、低く存在感のある声で活躍した俳優・声優の家弓家正さんが9月30日(火)に亡くなったと、所属事務所の81プロデュースが発表しました。通院加療中だったとのこと。80歳でした。

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家弓家正：所属俳優：81produce
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家弓さんは1956年にNHKのラジオドラマで声優デビュー。吹替の持ち役としてはフランク・シナトラ、イブ・モンタン、ジェームズ・ガーナー、ドナルド・サザーランドらがいて、「X-MEN」シリーズではイアン・マッケラン演じるマグニートー役の吹替を担当。

アニメでは、1978年の「未来少年コナン」でコナンらの前に立ちはだかるレプカ役を、1984年公開の映画「風の谷のナウシカ」では大国トルメキアの皇女・クシャナに従って風の谷にやってくる参謀・クロトワ役を演じました。レプカは最後まで倒すべき敵でしたが、クロトワはナウシカから見ると敵対する位置にありながらも、どこか憎めないキャラクターとして描かれました。

役としては「悪役」を演じているイメージが強いものの、例えば1992年のOVA「ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日」では主人公・草間大作の所属する国際警察機構の中条長官役を熱演。静かなる中条と呼ばれる長官が「もうこれ以上の犠牲はたくさんだ！」と放つビッグバン・パンチは圧巻。

また、1995年公開の映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」では不特定多数の人間にゴーストハックを仕掛けて自在に操る凄腕ハッカー・人形使いを演じました。この作品は2008年にリニューアルされて「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 2.0」として公開されましたが、そのときには人形使い役は「風の谷のナウシカ」クシャナ役や「機動戦士Zガンダム」ハマーン・カーン役、「機動警察パトレイバー」南雲しのぶ役で知られる榊原良子さんに交代していました。

「ルパン三世」の第1シリーズに登場した魔毛狂介、映画「ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」に登場したブロリーの父・パラガスが印象に残っているという声もあります。

2014年4月に公開された映画「名探偵コナン 異次元の狙撃手」の中でFBIのジェイムズ・ブラック捜査官を演じるなど、直近まで活躍は続いていました。