ダッシュボードに置いてナビゲーションや通話が可能なHUDナビ「Navdy」
自動車を運転する時に行き先を案内してくれるカーナビゲーションシステムでは、パイオニアのサイバーナビシリーズやケンウッドの彩速ナビ、そしてガーミンのGarmin HUDのように透明のパネル上に情報を表示してドライバーの視線をそらせないヘッドアップディスプレイ(HUD)タイプの製品が登場しています。そんなHUDユニットを手軽に持ち運びでき、スマートフォンと連携したり指先のジェスチャーで操作することができるのが「Navdy」です。
Navdy
https://www.navdy.com/
Navdyは自動車のダッシュボード上に設置し、透明のパネルに情報を投影するヘッドアップディスプレイ。
本体中央にあるプロジェクターから発せられた映像が手前のミラーに反射し、前方の透明パネルに投影される構造となっています。
そんなNavdyがどのようにして使われるのか、以下のムービーで確認することができます。
Navdy: Feels Like Driving In The Future
走行前にNavdyの本体をダッシュボード上にセット。
そして、折りたたまれていた透明パネルを起こすと準備は完了です。
パネルには、ルートナビゲーションを表示させたり……
走行中のスピードを表示することが可能。なお、画面はまだ開発中のものだそうです。
また、スマートフォンなどに入っている音楽の再生をコントロールすることも可能とのこと。
すると、画面に「Mom」と表示されました。どうやら母親から電話がかかってきた様子。
そんな時は親指を立てて上に持ち上げるしぐさを行うだけ。
Navdyは赤外線カメラを用いたジェスチャーコントロールに対応しているため、機器に手を伸ばして操作を行う必要がない、というわけです。また、通話中にもナビゲーション画面が表示されたままというのも特徴の一つとのこと。
メールを受信した際は指先を横へスライドさせると……
メール本文をNavdyのディスプレイに表示させることも可能です。
透明パネル部分の大きさは5.1インチ。本体内には加速度センサーやジャイロセンサーを搭載して車体の動きを感知するようになっています。OSにはAndroid 4.4を採用しており、心臓部にはデュアルコアチップを搭載。マップデータはGoogleマップを利用しており、専用のiOS用のアプリをインストールしたiPhoneなどとBluetoothやWi-Fiで接続して使用するようになっています。また、Android用のアプリも開発中とのこと。
Navdyは2015年初頭の発売に向けて開発が進められており、サイトでは予約の受付が開始されています。本体価格499ドル(約5万円)のところ、先行特典として約40%割引となる299ドル(約3万円)で予約を受付中。アメリカ国内の場合は20ドル(約2100円)、アメリカ国外の場合は30ドル(約3100円)の送料が別途必要となっています。
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