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攻殻機動隊の光学迷彩を実現するシートがタコやイカをヒントに開発中

By Feans

攻殻機動隊には人間や人型サイボーグが着用して姿を消すことができる光学迷彩服が登場しますが、タコやイカも生まれながらにして、周囲の環境に応じて皮膚の色を変化させて擬態することができます。そんな自然界のカモフラージュ能力を参考に、フレキシブル素材を使って、背景に合わせて色が変化する「新型カモフラージュシート」をイリノイ大学ヒューストン大学のチームが共同開発しています。

Adaptive optoelectronic camouflage systems with designs inspired by cephalopod skins
http://www.pnas.org/content/early/2014/08/14/1410494111

BBC News - Camouflage sheet inspired by octopus
http://www.bbc.com/news/science-environment-28834186

新型カモフラージュシートは1mm角のセルが格子状になっているのが特徴で、温度によって色を変化させられる染料を含んでいます。これまで白黒に変化できるカモフラージュシートは存在しましたが、開発チームは最終的に商用・軍事用レベルの製品となることを見込んでいます。開発者のジョン・ロジャーズ氏はこの新型カモフラージュシートに対して、「生物学・素材・コンピューティング・電気工学の専門家たちによるコラボレーションの成果である」と語っています。


開発チームはタコ・イカの皮膚に見られる3層構造を最新機器によって正確に再現しており、最上層は発色、中央層はカラー変更、最下層は背景パターンのコピー、という役割を果たします。最下層は光センサーを格子状に設置することで光の変化を検知し、中央層のアクチュエータに検知した背景パターンを送信します。アクチュエータはタコの皮膚内にある筋肉の代わりとなり、受け取った信号に基づいて最上層のセルを1秒~2秒で切り替えます。温度感応式の色素は、例えば47度に加熱すれば黒から透明に色を変化させられるとのこと。


新型カモフラージュシートは紙のように薄く、今後は空間認識精度・色解像度・燃料効率を向上させていく必要があり、解決策として太陽電池が有力視されています。「フラットスクリーン・ディスプレイのような既存の技術をうまく組み合わせるだけでも全ての問題を解決できるかもしれない」とロジャーズ氏は話しています。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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