「じゃんけん必勝法」を心理学者が発表
By David Muir
「じゃんけん」はルールがシンプルであるが故に奥が深く、必勝法を編み出そうと幾多の先人が努力を重ねテクニックを洗練させてきました。そんな中、新たなじゃんけん必勝法が心理学的見地から編み出されました。
(PDF)CRtheory.eps - 1404.5199v1.pdf
http://arxiv.org/pdf/1404.5199v1.pdf
Scientists find a winning strategy for rock-paper-scissors | Ars Technica
http://arstechnica.com/science/2014/05/win-at-rock-paper-scissors-by-knowing-thy-opponent/
中国の浙江大学の心理学者による共同研究チームは、360人の学生を6つのグループに分け、対戦相手をランダムに選んで合計300回じゃんけんをさせました。なお、じゃんけんで勝つたびに少額のお金が与えられるという条件を設定することで学生のじゃんけんへの取り組みには「真剣さ」が増しています。
研究者は勝ち負けだけでなく、場面に応じて学生はどのような「手」を出しているのかを詳細に分析した結果、学生の出す手には心理学的影響を受けて特徴的な「傾向」があることを突き止めました。
By NISSAN MOTOR CO., LTD.
分析によって判明した事実は以下の2つ。
1:一回で勝負が決着した場合、勝者は次の勝負で出す手を変えずに同じ手を出す確率が高い
2:同じ手で二度以上連続して負けた場合、敗者は手を変えやすく、変える手は相手が自分に勝った手に勝つ手である
例:「チョキ」を出したギガ太郎が「グー」を出したジン次郎に連続で負けた場合、ギガ太郎は次の勝負で「パー」に手を変える傾向がある
以上2つの実験結果から研究者たちは、じゃんけんでどのような手が出されやすいかという傾向を「勝者は維持し、敗者は変える(勝者維持・敗者変更)」法則と名付けました。
By Mark Turnauckas
勝者維持・敗者変更法則を考慮したギガ太郎の「じゃんけん必勝法」は以下の通りです。
◆1:一撃で負けた場合は相手の出した手に勝つ手をだすべし
例:一発でギガ太郎が「グー」で負けた場合(ジン次郎は「パー」)、ギガ太郎は次の勝負では「チョキ」を出すのが良い
◆2:逆に、一撃で勝った場合は次に出す手を変えるべし
例:一発でギガ太郎が「グー」で勝った場合(ジン次郎は「チョキ」)、ギガ太郎は次の勝負では「パー」か「チョキ」を出すのが良い
◆3:同じ手で連勝した場合は手を変えるべし
例:ギガ太郎が「グー」で連勝した場合、次の勝負では「パー」か「チョキ」を出すのが良い
なお、この必勝法も、相手が知らないことが必要条件であることは言うまでもありません。
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