小説を書き上げるために役立つ5つのポイント

by timlewisnm

ふと「こんな小説が書いてみたい」と思いついて書き始めても、それを読めるモノに仕上げるのはなかなか大変なものです。いったい、小説を書ける人たちはどうやって完成品を作り上げているのか、そのモチベーション維持には何が必要なのか、ヒントになりそうなポイントをRescueTimeがまとめています。

Are you ready for National Novel Writing Month? | RescueTime Blog
http://blog.rescuetime.com/2013/10/23/are-you-ready-for-national-novel-writing-month/

これは「1ヶ月という期限の中で5万字の小説を書き上げよう」というイベント「National Novel Writing Month(NaNoWriMo)」に参加した人たちのデータを集計して、そのうち執筆時間の多さ上位30％に入った人たちが何をしていたのかという傾向をまとめたもの。

◆1：夕食はきっちり食べること

by Nancy White

執筆時間の多かった人たちは、だいたい17時から20時の間に休息を取っていました。食事を後回しにしてまで執筆に没頭するのではなく、食事は「この時間に食べる」と決めておいたほうが良いのかも。

◆2：集中して執筆するなら「夜」

by Konstantin Klein

執筆に使える時間は人によってそれぞれですが、トップの人たちの傾向としては、21時から真夜中にかけての時間帯に書かれる語数が多かったとのこと。「今日はこの語数に達するまで寝ない」という目標を立てる前提があるので、寝る前にまとめてその日のノルマを仕上げてしまい翌日には持ち越さない、という心がけが必要になってきます。

◆3：「執筆マラソン」の日を作る

by Peter Mooney

トップ15％の人々は、1ヶ月の期間中に最低でも1日は「5時間以上執筆する日」を作っていました。最も執筆時間が長かった人は1日に10時間超も書いていたそうですが、あまり過剰にやらないほうがいいとRescueTimeは注意を喚起しています。

◆4：メール・チャット・SNSに使う時間を制限すること

by Rob Boudon

メールなどを完全に無視するというのは難しいですが、執筆時間の多かった人々はメールやチャットをできるだけ使わないようにしている傾向がありました。執筆時間が短かった人々のデータと比較すると、メールやチャットに割く時間は14.7％少なく、SNSの利用時間は13.9％少なかったとのこと。

◆5：同じ目標を持った仲間たちと集まること

by Bread for the World

4番目に「SNSは制限すること」とありますが、SNSを完全に断てということではありません。執筆時間が多かった人々のSNS利用傾向を見てみると、NaNoWriMo.orgに滞在する時間が他の人々に比べて2倍ほどあったそうです。NaNoWriMo.orgには同じイベントに参加している人々が集まるフォーラムが設置されていてお互いに交流を図れるようになっていて、モチベーション維持の役に立っていたと考えられます。

NaNoWriMo.rogのほかに執筆意欲の糧となったサイトとしては、「書かなきゃ死ぬぞ！」と執筆を駆り立ててくるWrite or Die 2、毎日750語書くようにせかす750 Words、小説の登場キャラクターすべてにフルネームを与える助けになるBabyNames.com、決められた語数(最低100語)を書くごとに新しいネコの画像が見られるWritten？Kitten！、類語・対義語・韻を踏んだ言葉・訳語が調べられるWordHippoなどが挙げられています。

ちなみに、2012年のNaNoWriMoの場合、参加者たちが執筆した語数は1日平均1667語。全員の執筆時間を合計すると3097時間で、このうち70％の数字を上位30％の参加者が占めています。最も執筆時間の多かった人は139時間弱も書いていたとのこと。

1ヶ月の間の執筆時間分布はこんな感じで、イベント開始の翌週になると執筆時間が日々減少、週末に復活してはまた1週間かけて減少していくという繰り返し。イベント期間は11月1日から30日までで、このうち11月22日は感謝祭だったのでほとんどの人が執筆活動を休んでいました。