スタイリッシュに進化した新しいロボコップスーツ制作の裏側はこんな感じ
27年の時を超えて復活したロボコップは映画「ロボコップ」が2014年3月14日に公開されるのに合わせて、2月3日に東京都葛飾区にある柴又帝釈天で行われた葛飾・亀有警察署合同豆まきイベントに参加し、新たに生まれ変わった黒いロボコップスーツを披露しました。そのロボコップスーツを制作した「自由廊」で、一体どのようにしてロボコップスーツが作られたのか、その裏側を見せてもらいました。
◆フィッティング
ロボコップスーツを制作した自由廊にやってきました。この日は、途中まで制作されたロボコップスーツを、実際に着用するアクターに着てもらい細かなサイズを調節するフィッティングという作業が行われます。
スタジオ内には大きな作業台が置かれていました。
壁には特殊メイクの元となる顔の型がところ狭しと飾られています。
ズラーッと並んだデスク。こちらで作業を行うこともあるそうです。
壁には映画やテレビなどを中心に活動している自由廊の過去作品の写真が飾られていたり、大きな顔の絵が描かれていて、いかにもスタジオといった雰囲気。
スタジオ内を一通り見学した後、制作途中のロボコップスーツを見せてもらいました。
ロボコップスーツの胴のパーツ。素材にはウレタンを使用しているとのことです。
腹部は細かくデザインされています。
腕パーツ。
足の部分。
制作途中のヘルメットは、着用するアクターの頭に合わせる形で、少し大きめに作られています。
素材である粘土は厚みを均一にしているとのこと。
ヘルメットの目を覆う部分は、透過性のある素材に赤く発光するライトを取り付けて、内側から光るように仕上げます。
続いて、制作途中のロボコップスーツをアクターのサイズに合わせるフィッティングが始まりました。
胴のパーツを上からかぶる形で着衣。
アクターの体のサイズを確認しながら、細かい誤差を調節していきます。
脚部のパーツを着衣したところ。
手や……
首のパーツを付けたらフィッティング完了。
全てのパーツを付けるとこんな感じ。まだロボコップらしさというのはそこまで感じられませんが……
細かな部分を見てみると、ロボット独特のかっこいいデザインが施されています。
左手に型紙で作られたピストルを持ってみて、スーツの着心地をチェック。
腕を曲げたり伸ばしたりして、可動範囲を確認しています。
アクターさんによると、少し動きにくいとのことですが、完成形はもっと柔らかくなるそうです。この段階で制作開始から1週間経過したところ。これからもっと細かいディテールを施し、強化プラスチックなどを使用して、約2週間で完成するとのことです。
◆最終フィッティング
この日は、ほとんど完成したロボコップスーツの最終フィッティングが行われました。こちらは強化プラスチックで作られた胴のパーツで、色も塗装されており、前回とは全く異なるものに仕上がっています。
手や足の部分もほぼ完成。
前回と同様、足から着衣。
上から胴のパーツをアクターにかぶせます。
黒色に塗装されたスーツ。胸の部分は、前回のフィッティングよりボリュームが少なくなったように感じられました。
次にヘルメットを付けて……
ピストルを右手に持てば新しいロボコップの誕生です。ほとんど完成ということもあり、前回のフィッティング時には感じられなかった質感がきっちりと表現されています。
ロボットっぽく歩行してみるロボコップ。後は細かい部分をブラッシュアップしたら完成とのことです。
◆ロボコップスーツ完成
約1カ月の制作期間を経て、ついにロボコップスーツが完成。
完成したスーツは肩のテカりがなくなり、ヘルメットには赤いライトが埋め込まれ、映画に登場するロボコップそのもの。
完成形は1987年公開当時のロボコップよりスタイリッシュ、かつスマートな外観です。
背中のデザインも細かく作られていて、金属の質感もしっかりと表現されています。
ホルスターに収められたピストルもスーツにぴったりのデザイン。制作開始から完成までには1カ月ほどかかったとのことです。
完成したロボコップスーツは2014年2月3日に柴又帝釈天で行われた豆まきイベントに登場していて、実際にアクターが着用して動いている様子は以下の記事から確認できます。
ロボコップが27年ぶりに姿を変えて復活し柴又帝釈天で豆をまいて鬼退治 - GIGAZINE
なお、27年ぶりに姿を変えて復活したロボコップの活躍を思う存分楽しめる映画「ロボコップ」は3月14日から公開予定です。
ロボコップ |オフィシャルサイト
http://www.robocop-movie.jp/
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