チェスを新たな解釈で楽しむ「Chess 2: The Sequel」は新コマ&新ルール追加でチェスを斬新なゲームに
チェスは非常に引き分けの多いゲームであり、また、定石がすでに研究し尽くされていることから、時として退屈なゲームという評価を受けることがあります。そんなチェスを新しい解釈でよりエキサイティングにしたゲーム「Chess 2: The Sequel」のトレーラームービーが公開されました。
Chess 2: The Sequel — Ludeme Games
http://ludemegames.com/chess2/
Chess 2: The Sequel(C2S)のゲームの様子が分かるローンチトレーラーはこちら。
Chess 2: The Sequel OUYA Launch Trailer - YouTube
C2SはOUYA専用のゲームソフトで、ゲームデザインはSuper Street Fighter II Turbo HD Remixのデザインで知られるDavid Sirlin氏。
ゲーマー向けのニュースブログであるKotakuいわく、C2Sは「チェス以上にチェスらしいゲーム」とのこと。
C2Sがチェスに持ち込んだ新たなルールは、「6つの布陣」です。これは、オーソドックスなチェスのコマである「キング」「クイーン」「ビショップ」「ナイト」「ルーク」「ポーン」を用いたClassicタイプ。
そしてJungle Queen、Tiger、Wild Horse、Elephantという新たなコマがクイーン、ビショップ、ナイト、ルークの代わりをそれぞれ務めるAnimals。
クイーンの代わりにキングが2人いるTwo Kings。
クイーンの代わりにNemesisと呼ばれるコマを用いるNemesisタイプ。Nemesisは相手のキングとのみ刺し違えることのできる報復の女神です。
クイーンの動きをキングと同じに制限する代償として、ナイト、ビショップ、ルークの動きをクイーン相当に引き上げたEmpowered。
最後はクイーン、ルークが自陣を自在に移動できるコマreaper、ghostになれるReaper。
C2Sは、兵力を6つの中から選択できるだけでなく、盤面中央に「MIDLINE」と呼ばれる軍事境界線が設定されている点にも大きな特徴があります。
なんとC2Sでは、キングがMIDLINEを横切り敵陣内に侵入すれば勝利となるという新しいルールが定められています。
敵陣を目指すキングは当然チェックメイトされるリスクを伴いますが、一度でも境界線を横切れば勝利が確定するため、MIDLINEを目指して進撃する展開が繰り広げられることが予想されます。ハイリスクハイリターンの駆け引きによってゲームがよりエキサイティングになるというわけです。
これは、Two Kings陣営からの視線。二人の王のいずれかがMIDLINEを越えれば勝利。ただし、いずれか一方でも討ち死にすれば敗北という諸刃の剣です。
C2Sは、オンラインで対戦することもでき、ルールを丁寧に解説するチュートリアルも用意されています。
オンラインアップデートにも対応しているので、もしかすると新しい兵力タイプが追加されるかもしれません。
Chess 2: The Sequelのリリース日は未定ですが、美麗なグラフィックのトレーラームービーの完成度からみてそう遠くない将来、正式に発表されそう。C2Sのルールは、ユーザー登録することで公式サイトから無料でダウンロード可能なので、チェス愛好家の方はダウンロードしてみて新しい解釈のチェスに触れてみるのもよさそうです。
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