カメラ搭載可能・GPSや映像リアルタイム送信も可能なクアッドコプター「Fourbot」

複数のプロペラを持ち、複雑で安定した飛行を行うことができるマルチコプターは、その高い飛行能力をいかして長崎県の「軍艦島」空中撮影などの用途にも用いられますが、なかなか一般の人には手が届きにくいものでもあります。そんなマルチコプターを手に入れやすい価格と使いやすさで提供しようというのが「Fourbot」です。

Robot Fourbot - A copter that anyone can fly! by Aksel Gaspari — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/2117918869/robot-fourbot-a-copter-that-anyone-can-fly

Fourbotの特徴や性能は下記のムービーを見ればよくわかります。

こちらがFourbotを開発したAksel Gaspariさん。カリフォルニア在住です。

以前よりラジコンヘリを飛ばすことが好きだったというAkselさん

複数の羽根を持つラジコンヘリコプターであるマルチコプターにカメラを搭載でき、しかも安価で手に入れることができるFourbotを開発しました。

本体の上下部にはGoProなどのカメラを搭載でき……

空からの映像を撮影することが可能です。

本体の制御にはオープンソースで開発可能なArduinoシステムが採用されており、ジャイロセンサーや加速センサーなど6つのセンサーをもとに安定した飛行を可能にしています。また、Arduinoのプログラムを変更することで、自分好みの飛行性能に仕立て上げることも可能です。

本体フレームには、G-10と呼ばれる高剛性素材を使用し、CNC制御の工作機械で加工されています。G-10素材を採用しているおかげで、少々高いところから墜落しても、破損の心配はほとんどありません。

搭載される4基のモーターは軽量ハイパワーのもので、4つが独立した制御を行って自由自在な飛行を可能にしています。

その性能を見せ付けるべく、AkselさんはFourbotを飛ばしたまま乗用車のトランクに収納しようとしています。

車体ギリギリのところをすり抜けて……

見事に収納成功！高い飛行性能を持っていることがわかります。

Fourbotにはいくつかの拡張システムが用意されています。たとえば、GPS機能を追加したパッケージだと、指定したポイントに沿って飛行させることが可能に。

また、5.8GHz帯Bluetoothによる映像のリアルタイム送信が可能な「ゴーグルパック」も用意されており、両目に装着するヘッドマウントディスプレイを通して、まるで自分が飛行しているような映像を目にすることも可能になっています。

Fourbotは、完成品セットと組み立て用キットの両方をチョイスすることが可能です。

自分で組み立てることができる組み立てキットは299ドル(約3万1000円)となっています。

手に入れてそのまま飛ばすことが可能な基本パッケージは359ドル(約3万7000円)でゲットが可能。

475ドル(約4万9000円)のパッケージには、基本パッケージにGPS機能と映像送信システムがセットされています。

空撮映像を迫力あるヘッドマウントディスプレイで見ることができるパッケージは、689ドル(約7万1000円)。

そして、ヘッドマウントディスプレイ+映像送信システムにGPS「全部載せ」となるフルセットは799ドル(約8万2300円)という価格設定になっています。

このFourbotは現在クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中で、記事執筆時点では目標額の1万ドル(約103万円)に対して約4万ドル(約412万円)の出資が集まっています。出資額が5万ドル(約515万円)に達した際には、バッテリー残量アラームが、そして8万ドル(約824万円)を超えた時点で改良版のランディングギア(着陸装置)を装備することになっています。また、アメリカ国外への発送には別途25ドル(約2600円)が必要です。

なお、Fourbotの出資締め切りは日本時間で2013年12月17日(火)の午前2時12分となっています。

Robot Fourbot - A copter that anyone can fly! by Aksel Gaspari — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/2117918869/robot-fourbot-a-copter-that-anyone-can-fly