仕事でPCを使う人の89％が不快感を感じ、快適に作業できると45％も仕事が早くなる

by Tahir Hashmi

仕事や勉強でPCを使う人は多くいますが、長時間PCを使っていることがどれだけ人の生産性を奪っているのか？ということをMicrosoftが調査しインフォグラフィック化させたのが「Microsoft Healthy Computing」です。

Microsoft Healthy Computing
http://www.microsoft.com/en-us/news/Features/2013/Aug13/08-13HealthyComputing.aspx

アメリカの労働者のうち70％がデスクトップPCを使用しており、ラップトップにマウスとキーボードをつけて作業しているのは19％、そして主にオフィス外で働くと答えた人は90％に上りました。また、労働者がパソコンを使用する時間は1日平均7時間で、そのうち6時間が仕事に割り当てられているとのこと。

アメリカ国内の労働者のうちPCの使用を理由に日常で不快感を感じているのは85％で、国際的に見ると数値は89％まで上がります。85％の人々のうち、首に不快感を感じているのは39％、肩は33％、手首は28％、背中が25％、手が19％です。

疲れたり体の一部に不快感を感じると休息をとる必要がありますが、アメリカの労働者のうち、疲労感や不快感を感じると集中できなくなる、と答えたのは38％で、37％の人々は「仕事に全力をつくしていない気がする」と感じていました。また、半数以上の労働者は不快感のため月に一度は仕事ができなくなるようです。集中できなかったり、休息を必要としたり、不快感や痛みのために多くの時間を無駄にしてしまっている様子。

不快感を感じる原因の第1位は長時間座っていることで63％、スクリーンを見て目を酷使するためと答えたのが53％、PCのセットアップが20％で、不快感を取り除くために51％の人々はパーティーを諦め、また40％がオフィスでの無料の食事よりも気楽な外食を選ぶとのこと。そして37％の労働者が机の上にエルゴノミクスなものは何もない、と答えています。

エルゴノミクスの観点から言うと、エルゴノミクスなキーボードやマウスを使用している労働者は全体の3分の1以下。

快適さは労働者を幸せにし、生産性を上げます。しかし、労働者の4分の3が会社は従業員の不快感に対して責任を負うべきと考えている一方で、実際にPCのアクセサリーを新しいものにしてくれ、と要求している人は4分の1以下でした。

さらに上記のデータをグローバルなスケールにまで広げてみてた場合のデータも存在します。

Announcing the Sculpt Ergonomic Desktop
http://blogs.windows.com/windows/b/windowsexperience/archive/2013/08/13/announcing-the-sculpt-ergonomic-desktop.aspx

まず、デスクトップPCを使用しているのは64％で、ラップトップにキーボード・マウスをつなげて使用しているのは17％。労働者は一日平均6時間を仕事のため、PCに費やしています。

仕事において体に不快感を感じている人は全体の89％。43％が首、40％が肩に、28％が背中、25％が手首、16％が手に不快感を感じています。

不快感や痛みのため、46％の人々が集中力を失い、56％が休憩し、43％が「全力を尽くせていない」と感じています。

また、仕事中の不快感が無くなり心地よく作業できる時、人は45％も処理の速度が早くなり、休憩の必要性も20％減少すると考えられています。

人々が快適に作業可能な、デスクに向かう時の正しいポジションはこんな感じ。このような体勢で人々は手を長時間楽な状態に保ち、おのおのの能力に自信を持つべきです。

なお、イスに長時間座っていることは喫煙並に寿命を縮めるというデータや寝る前にスマホやPCなど電子機器を使うとストレスレベルが上がるというデータもあるので、キーボードやマウスだけでなく、イスにこだわってみたり、夜は電子機器を使用しないといった工夫も必要ありそうです。