ラグビー選手がエアバスA380超大型ジェット旅客機とランニングで競争するとこうなる「Man vs Plane」
馬に比べると、一人のヒトが出せる仕事量は0.3~0.6馬力程度と言われていますが、エンジン出力数万馬力といわれる最新型のジェット旅客機を相手に戦ったらどうなるのかというムービーがYouTubeで公開されています。
British Airways - Man vs Plane - YouTube
今回の勝負に挑むのは、南アフリカ出身のラグビー選手であるブライアン・ハバナ(Bryan Habana)さん。
対する相手は、欧州エアバス社の世界最大の旅客機、A380です。
世界初の総2階建てジェット旅客機で、全長は約73m、主翼の両端の幅は約80mと、学校のグラウンド1個分ぐらいのサイズです。標準で525名の乗客を乗せて1万5700kmの距離を飛ぶことができる、別名「空飛ぶホテル」です。
英ロールス・ロイス社もしくはエンジン・アライアンス社製のジェットエンジンを4基備え、最大で560トンある機体を空に浮かび上がらせる力を備えています。A380でなくても、ジェット機に乗ったことがある人なら離陸時の加速のすごさがわかるのではないでしょうか。
機長をつとめるPeter Nyeさんは「滑走路では時速約250km以上に加速していくし、上空では時速960kmのスピードを出せるんだ。今回はもらったね」と余裕タップリ。
チームメイトのJean de Villiersさんは「ブライアンは本当に足が速いヤツだけど、今回は無理じゃないかなぁ」とちょっと弱気。
イングランド代表のキャプテン、Chris Robshawさんは「あの機体は離陸するのに3kmもの助走が必要らしいので、それまでの最初の100メートルが勝負だな」と語っています。
緊張が高まります。
よーい……
ドン!
猛然とダッシュ!
A380の巨体も、スピードを上げていきます。手前にはブライアンさんの姿。それにしても、なんて巨大な機体なんでしょう。
まさに真剣勝負。
「いけ!いけ!」
「ダメかー!?」
「どうだ?どうだ??」
ゴーーール!
ブライアンさんの勝利!
「よっしゃー!」と喜ぶ二人。
A380はそのまま飛び立って行きました。
ブライアンさんがA380を見送っていると……
「ブリティッシュ・エアウェイズのA380、2014年2月からヨハネスブルク路線に就航」の文字。
ということで、これは以前にチーターと勝負したことがあるブライアンさんをネタにしたブリティッシュ・エアウェイズのCMでした。ブライアンさんは2007年、南アフリカのチーター保護団体「De Wildt - デヴェルト・チーター・センター(現アン・ヴァン・ダイク・チーター・センター)」と、イギリスのチャリティー登録団体「The Wildlife Trusts - ワイルドライフ・トラスト」がおこなったチャリティイベントの呼びかけに応じ、チーターと100m走で勝負をおこないました。
Man races Cheetah - YouTube
今回のブリティッシュ・エアウェイズのCMは、このチーターとのバトルのネタが基になっているというわけです。
なお、この「ヒトvsチーター」を使ったCMにはいくつかのバリエーションがあり、たとえばスニーカーメーカーのSKECHERSはこんなCMを作っています。
Skechers - GOrun 2 -- Man vs Cheetah Big Game Commercial - YouTube
また、フランスの食肉メーカーであるCharal社も下記のようなCMを作成しました。
This man runs faster than Cheetah - Amazing Video !!! - YouTube
一方のA380ですが、日系の航空会社ではスカイマークエアライン社が購入契約を締結済みで、2014年に就航予定です。一時期は全日空が導入を検討していましたが、リーマンショックの影響などで現在は凍結されているようです。
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