検索から始まるラブストーリーを52秒間に凝縮した超低予算でロマンチックなGoogleのCM
©Robert Doisneau
先日2010年2月7日(現地時間)にマイアミで開催されたスーパーボウルはニューオーリンズ・セインツの初制覇に終わりましたが、ゲーム自体やハーフタイムショー(今年はブリジストン提供でThe Whoが公演)などと共に毎年注目を集めるのが中継時に放送されるCMです。アメリカで最も視聴率の高いイベントといわれるだけあって、世界有数の大企業から知名度の向上を狙う新進企業まで、各社が総力を結集した自信作を投入します。
過去にはセクシーすぎてスーパーボウル内での放送を拒否されたPETAのCMなども話題となりましたが、残念ながら今年のスーパーボウルのCMは総じて不作だったというのがネット上での評判。しかしその中で、最も低予算と思われるGoogleのCMが「印象的で心が温まる」と大好評のようです。
詳細は以下から。こちらがそのCM。「Parisian Love(パリの恋人)」とタイトルがつけられています。
YouTube - Parisian Love
主人公が留学を計画するところから物語は始まります。行き先はパリ。
パリで勉強を始めた模様。ルーヴルの近くのカフェを検索。スペルを間違えても「Did you mean...」と検索候補を提案してくれる、というサービス内容をさりげなく伝えるところも心憎いです。
「tu es trest mignon」の翻訳を検索。カフェで出会った人に言われたフレーズなのでしょうか?
その意味は「あなたはとっても……」。CMを見ている方もちょっとドキドキする瞬間です。
好印象を持たれたい相手はフランス人の女性なのか男性なのか?ここで初めて主人公の性別が明らかになるというわけ。
チョコレートをプレゼントすることにしたようです。
「トリュフって何?」
映画の話をしたのでしょうか?今度は「トリュフォーって誰?」と検索しています。
やがて留学期間を終え帰国した後は、遠距離恋愛のアドバイスを検索。
やはり離ればなれでは居られないと決意したのか、パリで仕事を探します。
顔も見えない、声も聞こえない主人公ですが、このあたりまで見た視聴者は思わずその恋を応援しているはず。
パリへ向かう飛行機を検索。ここで初めて主人公はニューヨーク在住だったことが明らかに。
パリの教会を検索。
いよいよハッピーエンドが近づいてきます。
最後は結婚式の招待状の送り方を調べるのか?と思いきや、ちょっとしたサプライズが待っています。
ハリウッドスターが出演するわけでも最新のヒット曲を使っているわけでもなく、かなり低予算と思われるこのCMですが、サービス内容を明確に伝えるとともに心温まるストーリーで多くの人々のハートをキャッチしたようです。ほかにもGoogleのさまざまな「検索ストーリー」の動画はYouTubeのSearchStoriesのチャンネルから見ることができます。
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