全世界約5900人の歌声を集めて作ったバーチャル聖歌隊による音楽「Fly to Paradise」

世界101カ国の5903人の人々がおのおのの家からウェブカメラ、スマートフォン、タブレットなどを使ってバーチャルな指揮者のもとで8409本のムービーを作成、それらのムービーから生まれたバーチャル聖歌隊の壮大な音楽が「Fly to Paradise」です。
Eric Whitacre's Virtual Choir 4: Fly to Paradise - YouTube
砂漠の砂の上に座る一人の少女。少女が砂の上から立ち上がるところからムービーはスタートします。

砂の向こうにはビル街。

少女は人気のない街に入ります。

すると、モニターに女性の顔が映し出され、女性が歌を歌い始めます。

しばらくすると、街中の窓に人々の姿。

さらにEricさんによる指揮も映し出されます。

フッ……と窓に映し出されていた映像が一斉に消えました。

そしてぽつり、ぽつり、とソロシンガーが歌を歌う中、歩く少女。

しかし、水たまりには人々の顔。

思わず笑顔になる少女。

ちらっと後ろを振り向きます。

響き渡る美しいハーモニー。

よく見ると、少女の背中に小さな羽が生えてきました。

歌声に包まれて歩いていると……

どんどん羽が大きくなります。

上を見上げる少女。

目線の先には空高くへと伸びる高層ビル。

ビルの屋上に立ちます。

回りの様子を見ると……

人気がなく閑散としていた街はいつの間にか歌声であふれていました。

バサっと羽を広げ……

飛び立ちます。

見下ろすとそこには色とりどりに輝く美しい街。

街の中を飛行。

最初に歌っていた女性のソロパート。

音楽はクライマックスへ。



そして少女は天高く舞い上がったのでした。

これはEric Whitacreさんという指揮者を中心に行われたプロジェクト。世界101カ国、欧米やアジアだけでなくイランやシリア、アフリカ大陸の国々のシンガーを含めた全5903人による8409本のムービーによって作成されました。参加したシンガーは最年少で6歳、最年長で98歳、人種・信条・肌の色はさまざまですが、ただ1つ「自分自身よりも大きなものの一部になるため」に参加したとのこと。
Eric Whitacre’s Virtual Choir 4: Fly to Paradise

プロジェクトはBritlin Loseeさんという女性が自分の歌う「Sleep」というムービーをEricさん宛てにYouTube上に投稿し、ムービーに感動したEricさんがLoseeさんにコンタクトをとったのが発端です。別の場所では指揮者のScott HainesさんがLux Aurumqueというムービーで指揮を行い、ムービーを見ている人に歌を歌ってくれるように呼びかけて最初のバーチャル聖歌隊を作り上げたのですが、その行動に感銘を受けたEricさんはLoseeさんから「Sleep」を購入し、バーチャルな聖歌隊で指揮をとるという試みを開始したのです。
バーチャルな聖歌隊がSleepを歌う様子は以下から。
Eric Whitacre - Eric Whitacre's Virtual Choir 2.0, 'Sleep' - YouTube
そしてバーチャル聖歌隊はどんどん規模を大きくし、初めは185人のシンガーから構成されていたのがついには5903人に到達。以下が聖歌隊に参加しているシンガーたちです。

カーソルを写真にあてるとシンガーの情報が表示されます。

写真をクリックすると実際にシンガーの歌声を単体で聞くことができます。

また、シンガーたちが世界のどのあたりから参加していたか、という地図も見ることが可能。
Map – Virtual Choir 4: Fly to Paradise

日本からも何人か参加していました。

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