一日の時間をより長く感じるための5つの方法
By Hartwig HKD
たまに1日がいつもより長いと感じたり、瞬時に過ぎ去るように感じることがありますが、一体なぜでしょうか?神経科学者のDavid Eagleman氏によると、時間感覚というのは人間の脳が情報を処理する時間と深い関わりがあるため、時間を遅く感じる時と、早く感じる時があるとのこと。では時間の流れをゆっくり感じるほうが1日を有効的に使えるのでは、とBufferが「1日の時間を長く感じるための5つの方法」を公開しています。
The science of time perception: stop it slipping away by doing new things - The Buffer Blog
http://blog.bufferapp.com/the-science-of-time-perception-how-to-make-your-days-longer
David Eagleman and Mysteries of the Brain : The New Yorker
http://www.newyorker.com/reporting/2011/04/25/110425fa_fact_bilger
時間感覚は直に感じられないため、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感とは違います。しかしながら、人間の脳が感覚から情報を集めて、その情報を人間が理解しやすい形に変えて視覚や聴覚などの五感に伝達するというプロセスは時間感覚においても変わらないとのこと。
人間の脳は、新しい情報を受け取る時、その情報は必ずしも正しい順番で並んでいないため、人間がわかりやすい形に情報を変換しなければいけません。よく知っている情報を処理する場合は情報変換のプロセスにあまり時間がかかりませんが、新しい情報を認識した場合には情報を変換するのに時間がかかってしまいます。このプロセスにかかる時間が時間感覚に大きく影響しているとのことで、つまり脳があまりよく知らない新しい情報を処理している場合、人間は時間を長く感じてしまいます。
By Dave King
Eagleman氏によれば、パソコンの画面に同じ靴の画像を何度も表示させ、ごくまれに花の画像を混ぜてみると、全ての画像は同じ長さの間表示されているのにも関わらず、花の画像を見ているときだけ時間を長く感じるそうです。これを1日の時間の過ごし方に当てはめると、新しい情報を多く吸収した日は長く感じるけども、知っている情報ばかりがあふれていた日は短く感じてしまうとのこと。この時間感覚に関するデータを元にBufferが「1日をより長く感じるための5つの方法」を公開中です。
◆01:学習し続ける
By Clay Shonkwiler
学習している間は脳に新しい情報を与え続けるため、時間の経過を遅く感じます。
◆02:新しい場所への訪問
By Adriana
新しい場所や環境を訪れると、脳が匂い・音・人・色などの新しい情報を大量に取り入れるので、必然的に時間が過ぎるのを遅く感じるとのことです。といっても、どこかに旅行に行く必要はなく、仕事場の環境を変えてみるだけで効果はあり。
◆03:新しい出会い
By Douglas Sprott
知らない人と出会ったり、コミュニケーションを取るには、大量のエネルギーを消費することがわかっていますが、脳が人間から得る大量の情報の処理に時間をかけるので、時間の経過を遅く感じてしまうとのこと。
◆04:新しいアクティビティへの挑戦
By ajari
新しいアクティビティへの挑戦は、人間の脳が今までに味わったことのない経験をするため、脳の緊張状態を高め、感覚を研ぎ澄ますことに。そのため人間は時間を長く感じてしまうという結果になります。
◆05:自発的な行動
By Eric Peacock
自発的に行動して脳に驚きを与えれば、脳が周りの環境に注意を払い、多くの新しい情報に触れられるため、時間を長く感じられるとのことです。
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