メモ

マイクロチップの簡単な「開き方」と中身がどうなっているのか


日常生活の中で剥き出しのマイクロチップを見かける機会はそう多くなく、その中身となるとさらに見る機会がありませんが、「見たい!」と思ったときのための開け方が解説されています。なお、あくまで教育目的の解説であり真似はしないように、熟練した人間が必要な保護アイテム(耐酸性手袋や保護メガネなど)を揃えた上で実施せよと注意書きがつけられています。

How to «open» microchip and what's inside? : ZeptoBARS
http://zeptobars.ru/en/read/how-to-open-microchip-asic-what-inside

まずは開けたいと思ったマイクロチップを集めて容器に入れて濃硫酸を加えます。容器にはフタをしますが、ガスが逃げられるように密閉はしないようにしておき、300度まで加熱。写真で底に敷かれている白いものは濃硫酸がこぼれたりしたときに中和するための重曹。


30分~40分ほどで、プラスチックが酸に“焼かれ”、炭化します。


あとは冷ませばOK。「まだ十分ではない」という場合は改めて濃硫酸を用意し、同じ手順を何度か繰り返します。


プラスチックがどうしても剥がれないという場合は110度~120度に温めた濃縮硝酸に浸ければ除去することができるとのこと。


たとえばコレは上記の手段で開いたPL2303HX。USBをRS-232Cに変換するコンバーターとして用いられるチップです。


KR580VM80A(KR580IK80A)はソビエト連邦でよく使われていたプロセッサ。インテルの8080および8080Aとよく似ているとのこと。


ZeptoBARSではさらに高解像度のチップ写真を見ることができます。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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