NTTドコモが光ファイバーより高速な「LTE-Advanced」を2015年度に開始へ

NTTドコモが、現在提供しているモバイル高速通信サービス「Xi(docomo LTE)」よりも高速な「LTE-Advanced」を、当初導入を予定していた2016年度以降ではなく、2015年度中にスタートすることが明らかになりました。

朝日新聞デジタル：ＬＴＥの５倍超、高速携帯　ドコモ、１５年に前倒し導入 - 経済・マネー
http://www.asahi.com/business/update/0220/TKY201302190519.html

LTE-Advanved(LTEアドバンスド)は、モバイル通信でありながら光ファイバー回線を用いた通信(100Mbps程度)よりも高速な通信を実現する第4世代携帯電話(4G)通信方式にWiMAX2とともに選ばれた規格です。

その目標性能は下りが最大1Gbps、上りでも最大500Mbps。ワイヤレスジャパン2011では基地局や移動局の試作機が展示され、デモも行われました。

NTTドコモの辻村清行副社長は、2012年3月に開催されたMobile IT Asiaでの基調講演で、LTE-Advancedの開発を2015年度までに終え、2016年度以降にサービスを開始したいと語っていました。

この件について、GIGAZINE編集部からNTTドコモの広報に問い合わせたところ、以前は辻村副社長の発言の通り、2015年度までに開発を終えて2016年度以降にサービスを開始するという方針だったが、2015年度中にサービスを開始するという形になった、とのこと。

朝日新聞の記事中には開始時期が「2015年」と書かれていますが、正確に言えば「2015年度中」で、技術名も「LTE-Advanced(アドバンスト)」と英語表記が用いられます。

NTTドコモでは、Xiについても2013年度中には下りの最大速度を150Mbpsに引き上げる予定。他社の高速通信サービスも最大112.5Mbpsなどになっており、モバイル通信の高速化は以前考えられていたよりも早く進んでいくことになりそうです。