人間っぽい動きで切られたスイッチを自力で入れたり人の気を引こうと振る舞うランプ「Pinokio Lamp」

童話に出てくる人形ピノッキオのように「自分は男の子だ」と信じて、人を探したり、注目を引こうとしたり、切られたスイッチを自力で入れたりして人間っぽく振る舞うランプが「Pinokio Lamp」です。
Home : Pinokio Lamp
http://www.pinokio-lamp.com/
実際にPinokio Lampが動く様子は以下のムービーから。
Pinokio on Vimeo
テーブルに置かれたランプとノートが現れました。

そこにやってきた1人の男性。ノートを手に取ります。

明かりをつけようと、ランプのスイッチをオン。

するとランプがムクッと起き上がりました。

顔を上げて、辺りをうかがいます。

サーボ機構を搭載しており、男性が手をたたくと音がした方向にバッと顔の向きを変えます。

「やあ!」

カメラも搭載しており常に周りの状況を認識。これは男性の顔を把握している最中の様子。

じっと見つめ合う2人。

ランプは「何が起こっているのか」ということを把握しようとします。

顔が認識できないと……

「どこに行ったの?」とでも言いたげに辺りをキョロキョロと見渡します。

「ここだよー」

周りの状況を見るだけでなく、音を聞くことも可能。

ノートを手に取る男性。

「何してるの?」

ランプを無視してノートのページをめくっていると……

「ねえねえ構って!」とばかりに注意を引こうとします。

よしよし。

それじゃあ、バイバイ。

スタンド前方にあるスイッチに手を伸ばします。

テーブルを離れようとすると……

ヨイショ、と自分でスイッチをオンに。

もう一度スイッチを切ります。

イヤ~

どうやらスイッチを切られるのは嫌いな様子。

ランプがよそ見をしている間にもう一度スイッチを切ります。

しかし、何度でも自分でスイッチをオンにしてしまいます。

どうだ、とばかりに男性に向き直るランプ。

諦めた男性が立ち去り、その場に誰もいなくなると……

「あれ、どこに行ったの?」といつまでもキョロキョロと辺りを見回し続けるのでした。

頑張って人の顔を探すランプの様子をランプ視点からとらえたムービーは以下から。
Lampy WIP2 on Vimeo
これは「もし産業オブジェクトが人々に従順ではなく、生きるために作られたとしたら?」という疑問から生まれた「living algorithm(生きるアルゴリズム)」の可能性を調査するプロジェクト。制作の際に用いられた絵コンテは以下のような感じ。

Pixar社のLuxo Jrに似すぎているという批判もあったそうですが、あくまでPixarのアニメーションとは別物としてプロジェクトが行われたとのこと。

なお、Luxo Jrが動いているアニメは以下のような感じです。
Luxo Jr. - Pixar - YouTube
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