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ハリケーン「サンディ」の被害を伝える写真が本物かフェイクであるかを検証


10月30日に温帯低気圧としてニュージャージー州に上陸した大型ハリケーン「サンディ」はニューヨークなどで大きな浸水被害を出しましたが、その際に「サンディの被害」として出回った写真のうちどれが本物でどれがフェイクかを検証したのがAlexis C. Madrigalさんによる「Sorting the Real Sandy Photos From the Fakes」です。

Sorting the Real Sandy Photos From the Fakes - Alexis C. Madrigal - The Atlantic
http://www.theatlantic.com/technology/archive/2012/10/instasnopes-sorting-the-real-sandy-photos-from-the-fakes/264243/

フェイクは大きく3つに分類され、一つは写真自体は本物であるが、別の自然災害の時に撮られたというもの。二つ目は写真をPhotoshopなどで加工し捏造したたもの。そして三つ目はその両者を組み合わせたものです。ということでサンディの写真が本物かフェイクかの判定は以下から。


・本物

◆01:Wall Street Journalにも写真を提供しているプロのフォトグラファーKurt Wilberdingさんによる写真。なお、この虹を撮った写真は他にもtumblrにアップされています


◆02:壊れたジェットコースターは本物。NBCのリポーターであるBrian Thompsonさんも別のアングルから写真を撮っています。


◆03:映画のワンカットのようですが、これはロイターによって撮られた写真。


映画のように見えるのは以下の例のように写真のコントラストを上げているからとのこと。


コントラストを下げるとこんな感じになります。


◆04:ABC Newsが報じたものです。


◆05:ブルックリンにあるJane's Carouselのメリーゴーラウンドが洪水にのまれる写真も本物。デザイナーのAnna Dorfmanさんが避難する直前に撮ったそうです。


近隣に住んでいるAna Adjelicさんによる別アングルから撮られたものもあります。また、この検証を行っているAlexis Madrigalさんの友人でありジャーナリストのJeff Howeさんが同様の写真を撮っていたことからも、写真は本物と判断されました。


◆06:同じ場所を撮影したムービーがYouTubeにアップされています。


◆07:建設現場に海の水が流れ込む写真も本物。AP通信のフォトグラファーが撮ったものです。


◆08:The Port AuthorityによってTwitterにアップされたもの。


◆09:レナード・N・スターン・スクールの学生によって撮られた一枚。Alexis Madrigalさんが連絡してみたところ、写真が撮られたという場所はイーストリバーに非常に近い場所であり、このレベルの洪水が起こっていたという見方は妥当と言える、とのことです。


◆10:こちらはジャーナリストのMeg Robertsonさんによって撮られたもの。


◆11:ブルックリンの役場ジャーナリストがこの倉庫エリアの洪水を特に伝えており、写真は本物と考えられます。


◆12:アトランティックシティで撮られた写真。フィラデルフィアのテレビ局のリポーター・Dann CuellarさんによってFacebookにアップされたもので、Flagshipホテルから撮られたと考えられます。Dann CuellarさんのTwitterから同じ場所から撮られた別の写真を見ることも可能とのこと。


◆13:こちらもアトランティックシティで撮られた写真。Bingマップから位置の特定も可能であり、この写真がフェイクであるなら相当のCGI技術を持ったクリエイターだ、とのことです。


・真偽不明

◆14:これはジェットブルー航空のブログで公開されたもの。パイロットらしき人物によってフェイスブックにアップされており、本物の写真である可能性が高いのですが、気になる点が1つ。ジェットブルー航空は普段ゲートBを使っているはずなのに、写真に写っているのはゲートCなのです。つまり、パイロットが普段使っていないゲートを撮っているということであり、小さな点ですが、少し不可解である、ということで現時点では「真偽不明」ということになっています。


◆15:Brendan Cainさんがマンハッタンで撮ったという写真は、nanjapitoというユーザーがオリジナルの写真と思われるものをInstagramにアップしており、ninjapitoさんはブルックリンで撮ったとしていることから、マンハッタンで撮られたものではない可能性が高いとのこと。


・フェイク

◆16:2011年12月にサイクロンがフィリピンを襲った際に撮られた写真


◆17:これはアーティストの作品の1つと考えられ、今回のハリケーンとは関係のないものだそうです。


◆18:これは2012年6月にミネソタ州ダルースを豪雨が襲い、ペリオル湖動物園の動物が街に流された時の写真。今回のハリケーンは関係ありません。


◆19:これは洪水の被害を受けた街にサメの写真をPhotoshopでくっつけたもの。以下のGIF画像でその様子がわかります。


◆20:サメの元画像はフリッカーにアップされており、2006年に撮られたもののようです。


元写真と比較するとこんな感じ。


◆21:2009年にフォトグラファーのBrooke Penningtonさんによって撮られた写真。


◆22:2004年に撮られたスーパーセルの写真と自由の女神の画像を組み合わせたもの。真偽の検証はsnopes.comが既に行っていました。


◆23:これは2011年4月にトルネードが起こった際、Wall Street Journalによってに掲載された写真。


◆24:実際の写真ですが、撮られたのは9月であり、戦死者を埋葬する第3歩兵隊The Old Guardもその旨をTwitterで説明しています。


◆25:映画「The Day After Tomorrow」からの1枚です。


◆26:2011年8月にハリケーンがやってきたときに撮られたもの


◆27:調査にはあまり時間を要しなかったそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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