レビュー

消費電力が劇的に下がる4.9インチ新世代ディスプレイ「IGZO」初搭載スマホ「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」フォトレビュー


シャープが2002年から開発を進めてきた酸化物半導体の技術が「IGZO(イグゾー)」で、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)で構成する酸化物をTFT(薄膜トランジスタ)に用いることで低消費電力化(今までは1秒間で60回書き換えていた処理が静止画表示時には1秒1回で済むためCPUの表示に使う部分がストップするため)や明るく見やすい映像の再現(トランジスタを小型化することで1画素あたりのバックライトの光の透過率が約70%アップするため)、タッチパネルの高精度化(検出を邪魔するノイズ発生時間が短く済むので細いペン先の位置でも検知可能)を実現するものとなっており、つぶれかけたシャープのまさに起死回生を狙う技術の結晶となっています。

そんなIGZOを採用した初の防水防塵スマートフォンが「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」で、11~12月発売予定となっており、2302mAhバッテリー、1.5GhzクアッドコアCPU(APQ8064)を搭載しています。

2012冬モデルの主な特長 : AQUOS PHONE ZETA SH-02E | 製品 | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/product/2012_winter_feature/lineup/sh02e.html

これがブース


実物を発見


カラーは3色、ホワイト・レッド・ブルー


IGZOの説明


で、実際にどれぐらい消費電力が少なく済むかというのを実演したのがコレ。


まず「SH-01D」の液晶は液晶消費電力が9.58、バックライト消費電力が15.79。


次に「SH-09D」の液晶は液晶消費電力が9.70、バックライト消費電力が7.37。透過率を上げることでバックライトの消費電力を下げたわけですね。


そしてこれがIGZO、液晶消費電力が2.41、バックライトの消費電力が7.35。同じバックライトでも見た目は同じ、しかし消費電力は約4分の1に!


つまりこの新世代液晶と2320mAhバッテリーによって、かつてないほどのスタミナを実現できる、というわけです。確かにいくらバッテリーを多く積んでいても電力消費が激しければただのホッカイロ状態になってしまって意味は無いワケなので、これは期待大。


見た目はこんな感じで、低消費電力でもまったく見劣りはしません


背面


サイズは高さが約135×幅68×厚さ9.8mm、重さは約150g。


内側カメラは裏面照射型CMOS約120万画素


背面カメラはデジカメレベルの裏面照射型CMOS約1630万画素


2320mAhのバッテリーはこんな感じ


側面


最大64GBのmicroSDXCまで対応


手に持つとこんな感じ


4.9インチで720×1280ピクセル


GIGAZINEを表示


横向き


カメラアプリを起動


16倍ズーム+光学式手ぶれ補正、音声シャッターも可能。


なお、パネル面全体が振動して音を直接耳に伝える「パネルレシーバー」によって通話時に耳を当てる位置を気にする必要性は不要で、NFCにも対応、OSはAndroid4.0でテザリングは同時に10台まで可能です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
NTTドコモ2012冬モデル全機種全画像まとめ - GIGAZINE

NTTドコモの2012年冬モデル新機種発表会の様子はこんな感じでした - GIGAZINE

NTTドコモの「しゃべってコンシェル」キャラに鷹の爪団吉田くんが登場 - GIGAZINE

in レビュー,   取材,   モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse

You can read the machine translated English article here.